下仁田ネギに傷をつけてしがみ付き脱皮羽化を果たした、みすぼらしい蝉の殻があった。
薄茶色の蛻(もぬけ)の殻の目の辺りが、泥で汚れているのは見たことがある。
この蝉の殻はドブからでも這い上がったように真っ黒で、もはや蝉とは言い難い雰囲気で、しかも小さい。
山里(里山)の生まれ育ちの私にしてからが初めて見る殻なのだから、新種とか外来種とかだろうか。
いやいやそんな、たぶん迂闊に見過ごしてきただけで、この辺りに普通にいる、地味で小さいニイニイゼミ(にいにい蝉)なのだろうと思われる。
もっと小さいチッチゼミ(ちっち蝉)かもしれないと思ったが、チッチは松林にいる秋の蝉らしいので却下。
この殻はコレクションとするのも何だかなぁで、撮るにとどめた。
ビオトープには色んな水草が勝手に生えてきて、どんどん様子が変わっていく。
スイレン(睡蓮)はときどき花を咲かせて良い感じだけれど、そのうち他の訳の分からない水草に負けるのではないかと気に掛かる。