散歩途中の山科川土手からカラスの行水する姿がみられた。
頭を水に突っ込んで、翼をバシャバシャとやっていた。
羽掻くという言葉を思い出したので、帰って検索してみたら、古典文学の恋の世界に迷い込んでしまう。
拾遺抄の紀貫之の和歌『ももはがき はねかくしぎも 我がごとく あしたわびしき かずはまさらじ』
百羽掻きというのは、鴫(しぎ)がせわしなく羽を掻く状態、羽繕い(?)をする姿のようだ。
何しろ、あなたに会えなくてわびしくてはがゆい、という和歌らしい。
こんな意訳をしてから思うに、歯痒いも羽かい〜(痒い)からきているのではないか。
それはともかくも、1羽が水浴びする間、もう1羽は『じゃ一緒に』ということはせずに、見張りをしているようだ。
youtubeでオオタカに捕まったカラスの動画を観たことがある。
傍若無人に見えることの多いカラスも警戒を怠らないんだなと感心した。
鳥が人間を襲う映画でしたが、ヒッチコックは
夫を亡くした母親の弁護士の息子と、息子が愛する女性にとられたくない気持ちが、移って行って、むすこの彼女までも愛せるようになる。物語でした。
・・・今日の「ドクトルジバゴ」も国家の政治と男女の愛の物語・・・・。
老いると、違った目線で鑑賞いたしました。
『鳥』も電線に夥しいカラスが止まっているシーンがあったような・・
ショッキングだったのは、『ビルマの竪琴』で、残ることにした僧侶姿の元兵隊が、激戦地の戦死体を埋めては敬礼するのですが、死体を突つくカラスのシーンがありました。
私はカラスの水浴びを見て面白いから撮り、ブログに載せたわけですが、sukeboさんはカラスに触発されて映画感想を書き、それに触発された私がまたコメント返しにカラスの思い出を書いたという巡り合いです。
面白いですね。