昨年、待ち箱に入ったニホンミツバチが強群に育って、今年初めての採蜜を決行。
重箱式は4段にしておくと、蜜がかなり溜まっていても、なんとか独りで持ち上げられる。
上段が貯蜜場所なので、一番下に箱を継ぎ足してから、最上段をテグスで切り離す。
ところが、ふとした気の迷いから、ここは5段にしてしまっていて、しかも元気な強群に育ち、5段全体が巣になっていて持ち上げられない。
加齢による筋力の衰えばかりではなく、甲状腺切除術による後遺症で右手に力があまり入らない。
それならば滑車を二つ使って重さを半減させるしか方法はないと結論づけて、こういうこともあろうかと買っておいた滑車を探す。
フックやロープやその他もあり合わせを利用して、なんとかセットして持ち上げることができた。
最上段の貯蜜ハニカムは、ことごとく蓋をしてあって熟成済みだった。
79.3度あれば上々なので、風を当てたり、乾燥剤を入れた漬物樽に閉じ込める必要もない。
最上段がこれだったら、もしかして4段目も、熟成貯蜜ではないかと思う。
強群だからこそ、冬越しのために十分な蜜は必要な訳で、それを掠め取るのは養蜂業としては自滅行為になる。
断面の濃い色を見てしまったし、滑車もつけたので、悩ましい限りだ。
不思議がいっぱい。
滑車も力学の問題を想い出しています。
79.3度は糖度?
冬越しのために蜜を蓄えるのは理解出来ますが
蜜が不足したり余った場合は蜂はどの様にするのでしょうか。
子供電話相談のようです。
物置兼作業小屋の二階に飼育箱をアパート式に設置しています。
巣門という出入り口は外壁にあり、このようにしないと積雪のための雪囲いが大変なのです。
アパート式なら毛布を箱に巻きつけておけば冬越しできます。
糖度計は美杉の彼からプレゼントしてもらいました。
蜜が不足したら、よその巣に蜜を盗みに行きます。
盗蜜といいます。
不足したら、女王蜂だけを何としても春まで生き延びさせ、働き蜂は死んで行くのであります。
勉強不足で無知だった頃は、女王ごと全滅餓死させてしまったり、ほんの一握り生き残っていただけだったりしました、
中に女王がいて一握りでも生き残り、それで春を迎えたら、また群として盛り返すのです。
余るほど蜜も花粉も溜めこむということは、群として充実しているわけで、春に何回も分蜂することになります。
女王が半分(正確に半分ではなく、それなりの数なのかも)引き連れて古巣を娘(新女王)に譲って分蜂(封)します。
その後また数日したら、娘(新女王)が、その巣を妹(新新女王)に譲って分蜂するというのがあるそうです。
3回目の分蜂もあるとか。
分蜂は春ですが、夏に分蜂することもあるようで、それは娘がそのまた娘に譲るということだと思います。
分蜂のときに、働き蜂は溜めてある蜜を腹いっぱい詰めて出るんだそうです。
そうしなければ、すぐに新しい巣作りができませんから・・・。
巣は働き蜂の体内から出る蜜蝋でハニカムを作ります。
4段の箱一杯に巣が作られている群もあれば、上2段しか巣が作られてない群もあります。
今回の強群は5箱全体に巣が作られてて、一番下が底に着きそうでした。
今、分蜂してもいいくらいですから、私がもう一段の蜜を採ってしまおうかと悩むわけです。
そうなると、罪滅ぼしに砂糖水を冬越し用にかなり与えます。
砂糖水も働き蜂の体内をくぐると、酵素なんかも加わって蜂蜜になるのです。
また疑問があったらどうぞ。
私が知っている範囲で説明させてもらいます。
でもまだまだ経験不足です。
蜂と対話が必要です・・てな感じ。