エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

モンキチョウの黄色いメスを撮る

2006-11-06 | 昆虫
   【モンキチョウ  産卵中の黄色い♀ 】

 秋の深まりの中、小春日にモンキチョウが数匹飛んでいた。
モンキチョウは、黄色いのが♂で、白いのが♀である。この時期、もうオスの羽はかなり傷んでいるのが普通だ。でも、羽化したばかりのような黄色いモンキチョウで、♂にしてはあまりにきれいな個体だったので記録しておこうとカメラを向けた。
 すると、紅葉して散った桜の葉の上にとまったその黄色いモンキチョウが、なんと産卵しているではないか。♂とばかり思っていた黄色い個体が、積もった枯れ葉の間に顔を出しているシロツメクサに産卵していたのだ。実は、黄色い♀だったのだ。
 そう言えば、夏に黄色い個体同士でペアになっていたモンキチョウを撮影したが、何となく不思議だったが、これも黄色い♀だったのだ。
  図鑑を調べてみると、どうも地域差があるようだが、黄色の♀もまれではなく、黒化、白化の異常型も現れるとあった。
 今日、晩秋の産卵行動を目撃し、また夏には黄色同士でのペアを観察して、あらためて黄色いメスを確認することができた。
 モンキチョウは、やがて、短いが精一杯に生きた命を終え、幼虫で冬を越し、雪解けに新しい子孫が大空を羽ばたくのだ。
羽がボロボロになったオスが舞い降り、疲れきった羽をいたわるように日だまりに休んだでいた。

 【モンキチョウ♂】


【モンキチョウ♀ 普通は白色】