【(東雲篩雪図) 川端康成記念会蔵 国宝】
昨日の新日曜美術館を視聴し、浦上玉堂という江戸時代の文人画家を初めて知った。
玉堂の人となり、生き方に興味を持ち、さらに会津藩との関わりがあることを知り調べてみた。
ネット情報によると、浦上玉堂は鴨方藩(現在の岡山県)の上級藩士であったが、詩書画にふける生活を送っていたことから、周囲の評判は芳しくなく、50歳で2人の息子をつれて脱藩。以後、全国各地を遊歴しながら得意の琴や書画を中心とする自由な生活をおくったとある。
脱藩直後、会津藩は藩祖保科正之を祀る土津神社の神楽復興のため、音楽の能力を買って玉堂を招いたそうだ。これが縁で、二男秋琴は会津藩士となったという。玉堂は七弦琴の名手として生涯手離さず、自ら玉堂琴士と称した。
浦上玉堂の山水画を鑑賞したが、どれも独創的で、これまでの水墨画とは違った、一風変わった独特の画風であった。
代表作の山水画、国宝「東雲篩雪図」は、雪国・会津の冬を思い描いたのではないだろうか。
【 川端康成は二点の国宝、浦上玉堂の「凍雲篩雪図」と、池大雅・与謝蕪村の「十便十宜図」を所有していたそうだ。】
5,6年前、勤務校の創立100周年の学校祭で、布に藍の濃淡で、磐梯を描いた。約200枚描き、額入りで販売したことがあった。以来、水墨画に興味を持ち真似ごとをしていた。
初めて見る玉堂の画の良さは十分に分からなかった。自分の頭の中にある、いわゆる山水画のイメージとはかけ離れ、何か自由奔放な独自の画風に驚いた。
いくつかの画にふれるうちに、自分も型にはまらず、もっと好きなように描いてみようと思った。
《布絵 麗しの磐梯》
《玉堂の水墨画》
〈山高水長図〉 岡山県立美術館蔵
〈山水画帖〉
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●NHKの番組紹介より
/ ドイツの建築家、ブルーノ・タウトが「日本のゴッホ」と評した浦上玉堂(1745~1820)の画業を紹介する。玉堂は備中・鴨方藩の重役まで務めながら50歳で脱藩した。その後の生涯はほとんど旅の空で過ごし、自由奔放、豪放磊落(らいらく)な絵を描き続けた。モチーフは専ら山水で、風の動きや木のさやぎまでも感じられる山水画は高い評価を受けている。ただ、玉堂自身は職業画家であることを拒否し、心の赴くままに筆を執った。玉堂は古来、中国の教養人が理想とした琴、詩、書、画に造詣が深く、傍らにはいつも琴を置き、詩もよくした。作品は現在確認されているだけで300点に及ぶ。本邦初公開となる作品を含め、玉堂絵画の面白さ、独自性を鑑賞する。 /
昨日の新日曜美術館を視聴し、浦上玉堂という江戸時代の文人画家を初めて知った。
玉堂の人となり、生き方に興味を持ち、さらに会津藩との関わりがあることを知り調べてみた。
ネット情報によると、浦上玉堂は鴨方藩(現在の岡山県)の上級藩士であったが、詩書画にふける生活を送っていたことから、周囲の評判は芳しくなく、50歳で2人の息子をつれて脱藩。以後、全国各地を遊歴しながら得意の琴や書画を中心とする自由な生活をおくったとある。
脱藩直後、会津藩は藩祖保科正之を祀る土津神社の神楽復興のため、音楽の能力を買って玉堂を招いたそうだ。これが縁で、二男秋琴は会津藩士となったという。玉堂は七弦琴の名手として生涯手離さず、自ら玉堂琴士と称した。
浦上玉堂の山水画を鑑賞したが、どれも独創的で、これまでの水墨画とは違った、一風変わった独特の画風であった。
代表作の山水画、国宝「東雲篩雪図」は、雪国・会津の冬を思い描いたのではないだろうか。
【 川端康成は二点の国宝、浦上玉堂の「凍雲篩雪図」と、池大雅・与謝蕪村の「十便十宜図」を所有していたそうだ。】
5,6年前、勤務校の創立100周年の学校祭で、布に藍の濃淡で、磐梯を描いた。約200枚描き、額入りで販売したことがあった。以来、水墨画に興味を持ち真似ごとをしていた。
初めて見る玉堂の画の良さは十分に分からなかった。自分の頭の中にある、いわゆる山水画のイメージとはかけ離れ、何か自由奔放な独自の画風に驚いた。
いくつかの画にふれるうちに、自分も型にはまらず、もっと好きなように描いてみようと思った。
《布絵 麗しの磐梯》
《玉堂の水墨画》
〈山高水長図〉 岡山県立美術館蔵
〈山水画帖〉
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●NHKの番組紹介より
/ ドイツの建築家、ブルーノ・タウトが「日本のゴッホ」と評した浦上玉堂(1745~1820)の画業を紹介する。玉堂は備中・鴨方藩の重役まで務めながら50歳で脱藩した。その後の生涯はほとんど旅の空で過ごし、自由奔放、豪放磊落(らいらく)な絵を描き続けた。モチーフは専ら山水で、風の動きや木のさやぎまでも感じられる山水画は高い評価を受けている。ただ、玉堂自身は職業画家であることを拒否し、心の赴くままに筆を執った。玉堂は古来、中国の教養人が理想とした琴、詩、書、画に造詣が深く、傍らにはいつも琴を置き、詩もよくした。作品は現在確認されているだけで300点に及ぶ。本邦初公開となる作品を含め、玉堂絵画の面白さ、独自性を鑑賞する。 /