エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

初冬に拾う

2006-11-12 | 日々の生活
 【歳の神の準備】


 犬と朝の散歩に出た。今朝はこの冬一番の寒さ、磐梯山に2度目の雪がかぶった。
3度目には若松市内でも雪が降ると言われている。
 昨夜来の風雨が上がり、勢いよく流れる雲の隙間から時折射す陽光が、明るく温かかった。
 田んぼでは、来年の準備が始まっていた。町内の役員が中心に、来年の歳の神の準備だ。
 吹雪の最中の歳の神の光景が目に浮かんだ。
 清清しい気持ちで一年の無病息災を祈った今年の歳の神、朝方からの新雪と厳しい寒さが小正月の伝統行事をいっそう見事に演出してくれた。ついこの間のように思い出された。
 最近は、歳の神もいろいろな事情でやらなくなった町内も少なくないようで寂しい。
 妻の里信州松本、安曇地方では三九郎と呼ばれ、今も盛大に継承されていると言う。
これからも子供たちの生きた地域の生活体験場面「歳の神」がいつまでも続いてほしいと思った。