エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

今年の紅葉

2006-11-17 | 日々の生活
   季節は晩秋から、冬へと移ろい始めた。

 例年、秋の紅葉を楽しみに小旅行を計画するが、この秋は色づく紅葉を目的に奥日光を訪ねた。奥日光は本州では一番早い紅葉のスポットで、特に戦場ヶ原の草紅葉は印象的で、改めて四季の移ろいの貴さを感じた。【拙ブログ10/14「奥日光の紅葉を楽しむ」】
 その後は、庭や近くの里山で木々の紅葉をファインダーで鑑賞した。

 先日は猪苗代 亀ケ城に、最後の紅葉狩りを楽しんだ。久しぶりに会う野口英世の胸像越しに、やわらかな陽に透けて、燃えるような紅葉が素晴らしかった。秋の寒さと日差しで色づいた葉をそっと手のひらに乗せてみた。

 色合いは種類や生育環境によって違ってくるのだろう。多少の条件の違いが化学反応を変え、微妙な色合いの変化が美しい。
 庭のドウダンは、近年見たことのないほど、燃えるような赤が美しかった。また、今朝は、このところの冷え込みにニシキギが一気に色づき、黄、赤、その濃淡が、朝日に美しく輝いて見えた。 我が家のカエデ類は、ハウチワカエデは、紅くならず、黄色いままで散ってしまった。トウカエデは梢が紅く変色し、時間をおいて黄色く変わる様が美しかった。また、イロハモミジの紅葉は、残る緑と所々染まった紅やそれらに混ざる黄色と色の違いが特にきれいだった。

 今年の紅葉は特にきれいだったと思う。そして、今年ほど緑の葉の彩りの変化を眺め、秋を堪能したことはなかった。

《ドウダンツツジ》


《アオシダレ》