● 駅の両側で町の雰囲気が大きく異なることが多い。東京駅然り、新宿駅然り、都内の中央線の各駅も然り。町の発展(という表現が相応しいのかどうか)を線路や駅が防波堤のように止めるということに因るものかどうかは分からないが、とにかくそういう傾向が強いと思う。昔住んでいた国立もそうだった。駅の北側と南側とでは雰囲気が全く異なっていた。
松本駅も例外ではない。駅の西側と東側とでは雰囲気が全く異なる。しばらく前、駅の両側を結ぶ自由通路が完成した。人の通行が自由にできるようになると町の雰囲気は均一化するものなのだろうか。
今回は松本駅の観察記。 ■
① 自由通路のトップライトには太陽光発電システムが採用されている。セルの間隔をあけて自然光も採り入れていて明るかった。
② 通路に設置されている案内板には点字表示と音声ガイドがついていた。
③ 多目的トイレはこんな様子。パウチ洗浄用の流し(右端)も設置されている。背もたれ付きの便器、はねあげ手すり。縦長の垂直カガミ(以前は傾斜カガミが一般的だったが車椅子使用者以外の利用者には不便だ)、ベビーシートにベビーチェア(左側に設置してあるが写真には写っていない)、フル装備だった。ここに手荷物を置くことができる可動棚があったらもっとよかっただろうに。
新しい駅ではこの位の設えが当たり前なのかもしれない。ようやく身体的なハンディを持った人たちにとっても大分利用しやすい駅になったと思うがどうなんだろう・・・、利用者の声を聞いてみたい。