透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

今夜は この人

2007-05-26 | A あれこれ


「他人に書棚を見られることは裸を見られることより恥かしい」とのコメントを雑誌か何かで目にしたことがある。

読書はきわめてプライベートな行為であって、確かに敢えて他人に公開することもないようにも思うが、別に恥かしいという思いはない。さすがに自分の書棚まで公開しようとは思わないが。

読書傾向はそれ程はっきりしてはいない、と自分では思っているが、案外偏っていることに気がついていないだけなのかもしれない。せいぜいいろんな本をとり上げて読書傾向をぼかしておこう・・・。

昨晩は島倉千代子の「人生いろいろ」な出来事を綴った本をとり上げたが今夜はテレサ・テン。 今年はテレサの13回忌だという。テレビでテレサの名曲誕生秘話をやっていた。テレサの哀愁を帯びた歌声を久しぶりに聴いた。番組に登場した三木たかし、荒木とよひさ、福住哲也らの証言はこの本にも納められている。

テレサもまた「人生いろいろ」だった。台湾と中国との政治的な確執に巻き込まれ、「時の流れに身をまかせ」ざるを得なかったテレサ。偽造パスポート事件、謎の死因・・・。



今夜は中国語で歌うテレサを聴きながら夜更かしをするか・・・。

民家 遠い昔の記録

2007-05-26 | A あれこれ


● いままで何回か「民家 遠い昔の記録」を載せた。それらは全てここに収めてあるものを再録した。こんな写真を載せると本を出したのか、と思われそうだが、これは卒業論文の製本を依頼していた会社にお願いしてつくった一冊しか存在しない「本」。



● 民家 遠い昔の記録 (197903)

「本」の写真を今回も接写したが、小雨が降っているかのような湿った雰囲気になった。

山形蔵王にスキーに出かけた際に見かけた民家。雪囲いをきちんとしてある。完全に塞いでしまうと室内が真っ暗になってしまうから、上部は空けてあるが、軒先との位置関係でこれで雪仕舞いに支障はないのであろう。手前の切妻屋根は、柱から軒先に方杖を突いている(この写真ではよく分からないが)。共に多雪地域の雪対策。

昔の民家はその地方の諸条件に合わせていろいろな工夫を施している。漫然と見ていたのでは気がつかないことが多いが、注意深く観察しているとそこに暮らす人々の創意工夫が次第に「見えてくる」。民家が風景によく馴染んでいて美しいのはそのような理由によるのだろう。

写真を保存してある別のGファイルを探してもこのスキー旅行の写真のなかに民家を撮ったものはなかった。この一枚だけしか撮らなかったのだろう。遠くまでスキーに出かけて浮かれていて民家などには気がまわらなかったに違いない、当然か・・・。