● 今回の緑はこれ。
●『藤森流自然素材の使い方』
藤森照信さんの主要な作品をとりあげて、自然素材をどのように使っているかを共同設計者と共に解説している。写真やディテールも載っていてなかなか興味深い。
藤森さんの場合、自然素材には植物も含まれる。自邸には屋根や外壁にタンポポを植えたし、赤瀬川原平さん家(ち)の屋根にはニラを植えている。他にも屋根のてっぺんに松を植えたり(一本松ハウス)、壁に高麗芝を張ったりと「緑の建築」が何軒かある。
屋上緑化は最近それ程珍しくない。確か東京都は数年前に条例である規模以上の建築の屋上の緑化を義務付けたのではなかったかな。藤森さんがこの本で書いているが壁面緑化は屋上緑化に比べると技術的に相当難しいという。そのことは容易に想像がつく。
上の写真は松本市内の壁面緑化ビル、ツタが壁の北面を完全に覆っている。道路側(西面)は白い壁面の大半がまだ見えているがこの壁面も北面同様完全に覆われたら「緑化建築」と化す。壁の北面と西面とではツタの生育環境に違いがあるのだろうか。東面はどうなっているのだろう、今度確認しよう。
ツタよ頑張れ!