■ 書店に平積みされていた文庫本からこの2冊を購入。
『建築ジャーナリズム無頼』宮内嘉久/中公文庫
建築ジャーナリズムか、あまり関心の無い世界だな。でも解説を加藤周一が書いているから、ちょっと読んでみようと購入。
戦後に始まった日本の建築批評史を綴ったものだが、それがそのまま宮内さんの自分史になっている。つまり著者の宮内さんとはそういう人。ざっと文章を目で追って終らせた。
『ご新規熱血ポンちゃん』山田詠美/新潮文庫
このところ、詠美さんの作品に注目している、で、購入。
帯が詠美さんのミニスカートを隠していたから外して写真を撮った、ってどうでもいいことだけど。詠美さんのビバ自分、ビバ人生な生活ぶりが綴られたエッセイ集。
編集者や作家仲間とよく飲んでるな。島田雅彦とも友だちなのか、船戸与一のおっさんと飲むこともあるんだ。飲んでいて話題がを臍下に及んでも大丈夫なんだ。ま、なんとなくそんな雰囲気してるな。そうか泳美なんて誤字の手紙が届くとこもあるんだ・・・、水泳が得意そうだな。
**結構うぶじゃん、自分、と胸を張るわたし(意味ないか)。** こういう表現は自分にはできないな、と思いながら詠美さんの日常を知る読書を楽しんだ。そうか、この人があの『無銭優雅』を書いたんだ・・・。
たぶん、詠美さんも夜中にふと目が覚めて、孤独を感じることがあるに違いない・・・、このエッセイを読んでなぜかそう思った。ふだん元気で社交的な人ほどそんなときがあるんじゃないかな。
タイトルが「ご」で始まる本は少ない、年末に必要になるな。