■ 透明 タペストリーは壁飾りですから、透明で見えないタペストリーでは意味がありません。世の中にそんな意味の無いものは存在しないだろうと思ってブログタイトルにしました。唯一無二のタイトルにしたかったからです。
■ 透明 既に繰り返し書きましたが、ミースという建築家を祖とする白派の建築はその抽象性が特徴。これは藤森さんの指摘ですが、透明性もその特徴として挙げてもよいと思います。
ガラスを多用した透明な建築、金沢21世紀美術館も外壁が透明です(写真)。最近ではエレベーターのようにいままで不透明だったところまで透明になったりもします。高層ビルが一瞬にして全て透明になったら・・・、これはアルコールなオジサンの夢想。
■ 透明 建築設計コンペでも、「透明」に審査が行われることが増えてきたように思います。「せんだいメディアテーク」の審査も公開で行なわれ、審査の様子はテレビ中継によって審査会場の外でも見ることができるように配慮されたと記憶しています。私は審査委員長を務めた磯崎さんの提案によるのではないかと推察しています。
■ 透明 先ごろ、芥川賞が「アサッテの人」に決まりました。選考委員の選評は「文藝春秋」に掲載されていますから、どのような評価であったのか知ることができます。でも選考の過程でどのような議論がなされたのかは知ることができません。テレビ中継までは望みませんが、誌上に掲載してもらえないものだろうか、と前から思っています。
別に政治の世界に求められる透明性を文学賞の選考にも求めているわけではありません。ただ単に興味がある、というのが理由です。
小川洋子がどんな発言をし、それに村上龍や石原慎太郎がどんな反論をし、それに対して川上弘美がどう返したか・・・、興味は尽きません。山田詠美は、宮本輝は・・・。