透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

ようやく終えた春樹旅行

2007-08-13 | A 読書日記


■ 昨日の新聞のお天気欄に「しばらく厳しい暑さが続くので、熱中症に注意」と載っていた。今日も暑かった。

子どもの頃の夏は、午後真白な積乱雲いや入道雲の方が相応しいか、がモクモクと成長して夕方になると雷と共に夕立が激しく地面を屋根をたたく日が多かった。

もう何年も前から夕立が少ない夏が続いているような気がする。明らかに昔とは気候が変わっている。

 80日間と期間を決めて村上春樹の長編小説を全て読もうと決めたのはただ単にジュール・ヴェルヌの『八十日間世界一周』に倣っただけで小説のボリュームを意識してのことではなかった。

春樹の世界を一周する旅をようやく終えた。80日間というと今月末までだったから、かなり早く終えたことになる。

『ねじまき鳥クロニクル』は第3部だけで500ページもの長編、その感想を直ちに書きたいところだが、少し旅の余韻に浸ることにして本筋とは関係ないことを載せておく。

小説の最後に出てくる月の描写、「中国の刀のような鋭い狐をもった上弦の月だった。」 この作家は独特の喩えをする。

島田雅彦は確か『彼岸先生』新潮文庫で「鎌のような月」と表現していた。前にも書いたが角田光代は「レモンのような月」と表現していた。それぞれ月齢は異なるだろうが、表現の違いが興味深い。

繰り返すが村上春樹の小説は読み手にいろんな解釈を許す。メタファーをどう理解するかで、かなり異なった世界が展開する。いろんな解説本があることも頷ける。これからは少し解説本、解釈本を読んでみようと思う。

次稿で、印象に残った3冊を挙げることにしよう。

夏休みの日記

2007-08-13 | A あれこれ
 8月12日(日)天気

今日は一日だけの夏休みでした。朝はテレビで「週刊ブックレビュー」を観ました。後半のゲストは詩人・作家の小池昌代さんでした。川端康成文学賞を受賞した短篇集「タタド」新潮社がとり上げられました。**人は恋人、夫婦、友人や同僚など他人との関係に規定されて生きている。その関係を「決壊」させた世界を描きたい。** 小池さんは知的美人(なんて小学生は書かないか)、どんな作品だろう。今度書店で探してみます。

午後は映画を観ようと近くのシネコンに出かけましたが、シネ混。「オーシャンズ13」も「トランスフォーマー」も満席状態でした。 諦めて家に帰りました。結局昼間っからビールを飲みながら「ねじまき鳥クロニクル」を読みました。

オシマイ

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小学生の頃 夏休みには日記を書きました。その日の出来事を翌日書いたと思います。毎日に学校のプールまで水泳に出かけていましたね。その他には何をして過ごしたんだろう・・・。♪もう帰らないあの夏の日・・・