■ 月刊誌「東京人」10月号は「東京 和の建築を見る。」を特集している。この特集のリード文を少し長いが引用する。
**明治から大正、昭和初期にかけて日本各地では、優れた和風建築が多くつくられました。西洋には見られない、日本ならではの風土と素材、名工たちの技術、独特の感性から育まれた心地のよい「和」の空間。洋風化する暮らしの中で、和風建築を見学したり、その暮らしに触れてみると、新しい発見があるようです。**
この雑誌に、藤森照信さんと小泉和子さん(日本家具・室内意匠史研究家とプロフィールにある)、隈研吾さんの座談会が載っている。
「身体の記憶を呼び起こす、軽くてモダンな「和」の空間」と題するこの座談会で隈さんは自身が設計して先日リニューアル・オープンした根津美術館について触れ**屋根からやらしい象徴性を取って気持ちよさだけを残すことはできないかと、思い切って棟瓦をなくしたんです。軒先をシャープな鉄板で終らせることで、軽やかさを出した。**と語っている。
隈さんはいつ頃からか「和」をデザインするようになった。サントリー美術館も「和」、根津美術館も「和」。
根津美術館を紹介するブログをいくつか読んだが、出来栄えがいいらしい。来月東京する予定。是非この「和」の美術館に行ってみたい。カフェも雰囲気がよさそうだ。
エントランスへのアプロー空間は「繰り返しの美学」か・・・。