■ レトロな建築を意識し始めました。すると今まで見えなかったこのような建築が急に見えるようになるから不思議です。「チューニング効果」とでも呼びたくなるような現象です。
上の写真は松本市内の老舗の飴屋さん。存在感のある建築ですから、前から気が付いていました。ところがその向かいにある建築(下の写真)には今まで全く気が付いていませんでした。
レトロな店構えです。この街の歴史を記憶している貴重な建築。この建築がたった数ヶ月で出来てしまうペナペナな、映画のセットのような建築に建て替えられてしまうとしたら・・・。
そんなことにならないように願うばかりです。
9月のブックレビュー、写真の本+『廃墟建築士』。
『心と響き合う読書案内』に取り上げられていた『流れる星は生きている』を再読。「子供を死なせてなるものか」、という母親の執念。終戦直後満州から幼い子供3人を連れて日本に引き上げてきた藤原ていさん。藤原さんの我が子への深い愛情と生きるという強い意志に感動。人生の応援「本」。
川上弘美を3冊。『なんとなくな日々』は3回目かな。今回はブログには書かなかった。『此処彼処』をカフェでもう一度読もう。それも文庫本ではなくて単行本で。『これでよろしくて?』川上流井戸端会議録。私の好みではなかった。朝日新聞に連載中の『七夜物語』に期待したい。