透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

屋根の上の鹿

2009-10-25 | F 建築に棲む生き物たち



 

 

 

 

 



屋根の上の鹿 棲息地:ホテル末広館@松本市大手 観察日091025

松本城のすぐ近くにあるホテルの屋根に棲んでいる。
屋根に棲み始めて30年近くだという。
松本市内の変貌ぶりに驚いているかもしれない。



 

 


カフェ マトカにピッタリの本って・・・

2009-10-25 | A あれこれ



■ この席で本を読みたいと思っていました。cafe matka(カフェ マトカ)にはタイプの違う席がありますが、ここがいいと思っていたのです。

テーブルの幅130cm、高さ74cm、椅子の座面の高さ44cm。そっと測らせてもらいました。私が自宅で使っている机の高さは73.5cm、椅子は可動式で座面の高さが変えることができますが、ピッタリ同じ、44cmです。

このテーブルの前は背の高いカウンター、読書に集中できます。今日の昼過ぎ、この席で『渋滞学』西成活裕/新潮選書を読みました。

**本書では「自己駆動粒子」の集団現象をASEPを基礎にして考えてゆく。ASEPは自己駆動する性質と排除体積効果の二つを考慮した単純な離散モデルである。**

工学するってこういうことなんですね。人や車を単純にモデル化したとき、自己駆動粒子と呼称するそうです。


失敗でした。cafe matkaの手づくり空間には到底合わない内容の本でした。



やはりこの空間にはふわふわ、ゆるゆる、そう、川上弘美のエッセイがピッタリです。今度はこの文庫を持って行きます。


続 札幌ドーム

2009-10-25 | A あれこれ
 

■ 前稿に札幌ドームの構想を設計者の原さんは農具の「箕」から得たと書きました。雑誌で読んだ記憶があるのです。そう書いてからさて、どこに出ていたかな・・・、と気になっていましたが、「GAJAPAN 2001 7-8」に出ていることが、偶然分かりました。書棚から取り出したら表紙が札幌ドームでした。この雑誌は10冊位しか手元にありませんが、たまたまその内の1冊でした。

**もう一つは、構造に関することです。シェルは普通は閉じていますよね。今回はフィールドの出入りのため、一方に対しては開かなくてはいけなかった。さらに普通は閉じて壁で受けるものを、地形と連続した庭をつくりたいということもあって、周りをガラスにして浮かしたいと考えていました。

構造の佐々木さんも、絶対開いたモノをつくろうと固い決意で望んで(原稿のまま 臨んでが正しいと思いますが)いたようです。ところが、構造陣には非常に優秀な人たちが集まっていたにもかかわらず、なかなかイメージがつかめなかったみたいです。そこである時、ぼくが、農家で使う「箕」は閉じていないじゃないかと言ったのです。ざるは全部閉じているけど、箕は切れている。それで箕を買ってきて、みんなで検討して方向性が決まったのです。構造陣が出した解答は、開口のボウブリッジのところで、屋根の荷重とバランスさせるという非常に上手いものでした。**と原さんが語っています。

右側の内観写真の開口部にボウブリッジが写っています。分かりにくいですが(奥のかまぼこ形の開口の空中に浮かんでいます)。このブリッジがドームが両側に開こうとする力に抵抗しているんです。

ドームを野球モードにするとこの部分がちょうどセンター後方、バックスクリーン辺りになります。

野球中継ではボウブリッジを吊っている斜材が写ることがあると思います。が、野球中継ではなくて、外のフィールドも使ったスポーツ大会の中継の時だったかもしれません。

日本シリーズの中継で確認したいと思います。

日本シリーズは第1戦、第2戦が札幌ドーム、その後東京ドーム、そして再び第6戦と第7戦が札幌ドームで行われます。7戦まで戦ってもらえれば、ボウブリッジを確認する機会が増えるでしょう。

で、巨人が日本一!となるといいのですが・・・。