■ このところ蔵をいくつも取り上げてきました。で、今回も蔵にお付き合いを。
いままで注目してきたのは妻壁の開口部です。妻側を前面道路に向けている蔵が多いですから路上観察しやすいのです。出入口を平側に付けることが多いですからこのような配置になります。ただし敷地の状況にもよります。また店蔵の場合は平側を前面道路に向けることが多いですが。
この蔵の開口部は随分大きいですね。開口部に建具がない場合もありますが、この大きさだと建具がないと雨仕舞上支障があります。よくある建具は外開きで、片開きも両開きもあります。それから鉄板の突き上げ戸もあります。
ではこの蔵の開口部は一体どうなっているんでしょう・・・。塞いでしまった? 塞いでしまうことはまず無いと思いますが、塞ぐとすれば施工上、壁と同面に納めるのでは?
蔵の出入口の建具には開き戸も片引き戸もあります。でも、窓に引き戸を設けた例は記憶にありませんが、建築探偵失格な私が考えるに、これは片引き戸ではないかと思います。他の開閉方式がこの場合思い浮かびません・・・。
持ち主に訊ねてみれば分かると思うのですが、所用で移動中の場合、時間的に余裕がなくてできません(というのは言い訳かな)。数分あればできますから。