■ 時々利用しているカフェ。この3つのカフェの所在地を結んでできる三角形、「カフェトライアングル」をイメージしてみると、どうも六本木アートトライアングル(国立新美術館とサントリー美術館、森美術館を結んでできる三角形)と同じような形になるような気がする・・・。
長野の「三角形」がすーっと空中に浮かんで、ビュンと東京に飛んで、上空で向きを合わせて大きさを変えてから、ねらいを定めて徐々に高度を下げていく。すると六本木の「三角形」にぴたっと重なる・・・、そんな映像が浮かんだのです。
3つのカフェを結んでできる三角形はかなり歪んでいます。この三角形の頂点のカフェに対応する美術館は、matka(松本)が国立新美術館でカフェ・シュトラッセ(朝日村)がサントリー美術館、そしてユナイト(大町)が森美術館ということになります。
さて、このことをビジュアルに示すには・・・。私にもできるローテクな方法がありそうです。時間があれば、明日試みてみます。△△△
■ このところ民家のことばかり書いていました。昔撮った写真などをネタに駄文を重ねてきました。以前、友人から「U1さん、建築の話題は読みませんよ」と言われたことがありました。一度民家モードから離れようと思います。少しは本も取り上げないと、バランスを欠いています。
西洋美術史家・木村泰司さんの『巨匠たちの迷宮 名画の言い分』集英社。
この本に登場する8人は巨匠とのことですが、名前くらいしか知しません。いや、名前すら知らない画家もいます。17世紀のオランダの画家レンブラントは、超が付くくらい有名。でもこの画家の人生については何も知りませんでした。
**富と熱狂の渦巻く市民社会が、画壇のスーパースターとしてもてはやし、そして頂点から引きずり下ろされた男。** この本では彼の人生をこのように括っています。
レンブラントの妻サスキアは優秀なビジネス・パートナーだったそうですが、30歳の若さで結核で亡くなってしまうんですね。そこから始まる人生の凋落・・・。彼は幼い息子の乳母と愛人関係に。それから自分より20歳も若い使用人に気が移り・・・。
こうした私生活の乱れが致命傷となって財政状態は悪化の一途、そして破産。画家はやはり顧客あっての人気商売。当時の厳格な市民社会が彼の不道徳を許さなかったんですね。
彼のドラマチックな人生を知り、この本に載っている「トゥルブ博士の解剖学講義」(この絵は画集かな、で見たことがあります。)や「夜警」、「織物商組合の見本調査官たち」、それから多くの自画像が一層興味深く見えてきました。
やはり「トゥルブ博士の解剖学講義」は傑作です(この画題で検索すれば絵がヒットします)。