透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

左利きでもOK?

2010-03-25 | A あれこれ

 1973年ということは36、7年も前(そんなに!)、麻丘めぐみが♪わたしのわたしの彼は~ 左利き~ と歌いました。

そのときは左利きの男の子が、うれしい気分になったかもしれませんね。当時右利きなのに左手を使うことが流行ったとか。実は私も左利きで(日常生活では右手を使うことが多いですが)、ちょっとうれしかったです。

ところで、何年も前からバリアフリーとかユニバーサルデザインという言葉をよく耳にするようになりました。ユニバーサルデザインとは、要するに誰でも普通に使えるようなデザインということですから、体にハンディのある人や小さな子ども、お年寄りにも不自由なく使えるデザインということですね。もちろん左利きでも。

確かに左利き用の道具も増えているようですが、まだまだ右手で使うことを前提にデザインされているものが多いですね。

最近、耳の不自由な方のために邦画でも字幕が出ることもあるそうです。テレビ番組にも是非取り入れて、文字表示モードを選択できるようにして欲しいと思います。

もちろん建築もユニバーサルデザインの考え方を当て嵌めて設計しなくてはなりません。で、例えば車椅子トイレが設けられるのですが、この設計が難しい・・・。使いやすさは人それぞれですから。



この写真はせんだいメディアテークの確か3階の男子トイレです。男女それぞれのトイレに車椅子トイレがあります。これはいいですね。車椅子トイレは男女共用が一般的ですが(最近は多目的トイレとしておむつを替えるためのベビーシートやオストメイトなども設置されています)、このような計画の方がいいと思います。

多目的トイレ←過去ログ

でも、異性の人がサポートして使う場合には、困りますね。女性が男性の車椅子を押してここには入れないでしょう・・・。

せんだいメディアテークはさすが!です。このような男女別車椅子トイレの他に共用タイプの車椅子トイレもあります。手摺なども仕様を変えてあり、それが利用者に分かるように専用パンフレットも用意されています。

設計段階ではワークショップを何回か開いて市民の意見を聞いたそうです。きっと車椅子トイレの計画にも仙台市民の良識が反映されているのでしょう・・・。