■ NHK教育テレビの「日曜美術館」はよく観る番組です。14日は日本画家 小野竹喬の作品が紹介されました。
不要なものを削って削って最後に残ったものを捉えた風景、グラフィックな構成と淡い色彩が晩年の作品の特徴でしょうか。裸木の枝越しの空を描いた「夕茜」や代表作の「宿雪」などが紹介されました。
「夕茜」は枝という現実の向こうに茜色に染まる空を理想郷として描いているかのようでした。
番組にゲストとして出演した洋画家の入江観さんが竹喬の絵を「感性の砥石で研ぎだした自然」と評してしましたが、作風を的確に捉えた上手い表現だと思いました。
竹喬展@竹橋。竹橋の東京国立近代美術館で小野竹喬展が開催されています。この展覧会の会期は4月11日まで。自然との謙虚な対話によって生まれた静かな絵。観に行きたいです・・・。