■ 先日辰野町と箕輪町で火の見櫓巡りをした。その際、何ヶ所かで石神石仏を目にした。辰野町役場の比較的近くで庚申塔や道祖神を道路沿いに並べて祀ってあるのを見かけた。
上の写真で道祖神は右から2番目。整った形の小振りな石に男神と女神が並び立つ、双体道祖神だ。向かって右側の男神は盃を手に持ち、女神は酒器を手にしている。両神のにこやかな表情がいい。表(右下)には羽場崎中、裏には帯代金拾五両と彫ってある(下の写真右)。
以前、朝日村で帯代五両の道祖神を見たが、その3倍だ。遊び心によるものだから、思いっきり吹っ掛けた代金なのであろう。当時(江戸末期だと思うが)の人たちの結束、さらには地域愛を感じる。