「あの世展 安曇野から旅立つ四十九日」 ←クリック @安曇野市豊科郷土博物館
■ UIKOさんのコメントでこの企画展を知り、今日(15日)観てきた。お盆をはさむこの時期ならではの企画だ。
「十王信仰」なるものがあることをこの展示で知った。平安時代に日本に伝わり、安曇野では江戸時代の初めに既に信仰されていたそうだ。
あの世にも裁判所があって生前のいろんな行いについて裁くという。展示の説明文によると担当の裁判官は10人で十王と呼ばれているそうだ。で、初七日から7日ごとに四十九日まで裁判が行われるという。それでも結審しなければ、百箇日、一周忌、三回忌まで延ばされるのだとか。それでちょうど10回になる。
展示会場には木造の十王像がそれぞれの裁きの様子を描いた掛け軸とともに順番に展示されていた。初七日に行われる最初の裁判の担当は秦広王(しんこうおう)。14日目に2回目の裁判が行われるが、その担当が初江王(しょこうおう)。35日目に行われる5回目の裁判の担当は閻魔王(えんまおう 上の写真)。
そう言えば、子どものころ、ウソをつくと閻魔さまに舌を抜かれるなどと言われたことがあるが、閻魔さまって十王のひとりだったんだ・・・。他に9人も居たなんて、知らなかった。
**十王の審判には、この世に残された家族たちが死者の供養をどれだけ行なっているか、ということも関係してくるといわれている。**
**遺族の人たちが死者をどれほど供養するか、それも十王たちの審判の評価の対象になる。**
**あの世の旅は、生前の生き方や遺族の供養の仕方に応じて変化する。**
供養についてこのように繰り返し説明がなされていた。
昨秋亡くなったお袋の裁判はもう結審したのだろうか、それともまだ? 居間に据えた仏壇に毎朝ご飯とお茶を手向け、線香をたてて手を合わせている。十王様 お袋があの世で幸せな生活を送れるようによろしくお願いします。