透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「あの世展 安曇野から旅立つ四十九日」

2013-08-15 | A あれこれ


「あの世展 安曇野から旅立つ四十九日」 ←クリック @安曇野市豊科郷土博物館 

■ UIKOさんのコメントでこの企画展を知り、今日(15日)観てきた。お盆をはさむこの時期ならではの企画だ。

「十王信仰」なるものがあることをこの展示で知った。平安時代に日本に伝わり、安曇野では江戸時代の初めに既に信仰されていたそうだ。

あの世にも裁判所があって生前のいろんな行いについて裁くという。展示の説明文によると担当の裁判官は10人で十王と呼ばれているそうだ。で、初七日から7日ごとに四十九日まで裁判が行われるという。それでも結審しなければ、百箇日、一周忌、三回忌まで延ばされるのだとか。それでちょうど10回になる。

展示会場には木造の十王像がそれぞれの裁きの様子を描いた掛け軸とともに順番に展示されていた。初七日に行われる最初の裁判の担当は秦広王(しんこうおう)。14日目に2回目の裁判が行われるが、その担当が初江王(しょこうおう)。35日目に行われる5回目の裁判の担当は閻魔王(えんまおう 上の写真)。

そう言えば、子どものころ、ウソをつくと閻魔さまに舌を抜かれるなどと言われたことがあるが、閻魔さまって十王のひとりだったんだ・・・。他に9人も居たなんて、知らなかった。

**十王の審判には、この世に残された家族たちが死者の供養をどれだけ行なっているか、ということも関係してくるといわれている。**
**遺族の人たちが死者をどれほど供養するか、それも十王たちの審判の評価の対象になる。**
**あの世の旅は、生前の生き方や遺族の供養の仕方に応じて変化する。**

供養についてこのように繰り返し説明がなされていた。

昨秋亡くなったお袋の裁判はもう結審したのだろうか、それともまだ? 居間に据えた仏壇に毎朝ご飯とお茶を手向け、線香をたてて手を合わせている。十王様 お袋があの世で幸せな生活を送れるようによろしくお願いします。


天円地方

2013-08-15 | A あれこれ

■ 前方後円墳の方形と円形にはどんな意味があるのだろう・・・。

気になって調べてみた。調べたとは言うもののネットで検索しただけだから、調べたなどとは言えないかもしれない。そう、調べるなら図書館に出かけて文献を直接当たらなくては。いやこんな考えはもう古いのだろう・・・。

ネット検索で「天円地方」という言葉が見つかった。前方後円墳の場合、後円部が埋葬場所、即ち墓であり、前方が祭式の場所だとする説。円形には天の意味があり、亡くなった王は天に葬られることで神となる。方形には地の意味があり、後継者は地の上に立って支配者の地位を確かなものにする。なるほど。

立体的に捉えると円ではなくて球の一部になる後円部を卵を模したものと捉える説もあるようで、再生の願いが込められているのだという。

前方後円墳を横から見ると壺のように見えるが、壺は子宮、母胎の表現だとして生命更新の願いを表現したものという説もある。

松本清張は横から見るのが正しいという説を唱えていた。過去ログ参照

どうも未だ決定的な説は無いようだ。


 


只見線沿線の民家

2013-08-15 | A あれこれ




民家 昔の記録  只見線沿線の民家 撮影日19821003

 30年も前に出かけた時の記録。会津若松の宿では蔵座敷に泊めてもらった遠い記憶がある。

この時は只見線を走る列車の窓から何枚も民家の写真を撮った。サービスサイズのプリントで整理してあるが本稿に載せたのはその内の2枚。

下は棟に置き千木を15以上も載せてある茅葺きの民家。こんな健全な状態の民家はもう残っていないだろう・・・。

ローカル色豊かで窓外の景色が美しいことで知られる只見線。また出かけたい・・・。