■ 今年は日本を代表する世界的建築家・丹下健三の生誕100年にあたる年。『芸術新潮』の8月号で丹下健三特集が組まれた。表紙は国立代々木競技場を背に立つ丹下健三。
特集記事に掲載されている写真は初めて見るものが大半。成城の家(丹下自邸)のカラー写真は珍しい。正面から撮ったモノクロの写真は見たことがあるけれど。磯崎新さんの結婚式が成城の家で行われたそうで、例のピロティを背にした磯崎さん夫婦の写真も初めて見た。
丹下さんがいつも携帯していたというポケットサイズの手帳に描かれた「代々木」の初期のイメージスケッチ、弟子の磯崎さんや黒川さんとのツーショット写真なども掲載されていて興味は尽きない。
磯崎さんがインタビューに応えて語る丹下さんのエピソードや作品論もじっくり読みたい(「磯崎新が読み解く知られざる丹下健三」)。