透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「きことわ」

2013-08-30 | A 読書日記




 このところ文学作品を読んでいない。昨日(29日)久しぶりに松本駅前の丸善に立ち寄って、芥川賞を受賞した朝吹真理子の『きことわ』新潮文庫 を買い求めた。時には若い感性に触れるのもいいだろう・・・。まあ、鄙里に暮らすカールおじさんとは全く異なる世界の作家の作品を理解できるかどうか分からないが。

「悲しみよこんにちは」、「ブラームスはお好き」などサガンの作品の翻訳で知られる朝吹登水子は朝吹真理子の大叔母にあたる。このことは基礎的な知識として抑えておきたい。

確かNHK Eテレの「週刊ブックレビュー」というもう終了してしまった番組だったと思うが、彼女が出演していて、物静かに作品について語っていたことをおぼろげながら覚えている。

この秋は漱石の作品を読みなおそうと思っているけれど、鈍くなりつつある感性を刺激するためには若い作家の作品に触れることも必要だろう・・・。