817 上田市古里西野竹 撮影日170520
■ 長野県の東信・北信方面の火の見櫓はスレンダーな傾向にあるが、この火の見櫓もその部類に入ると思う。本当は見た目の印象ではなくて、総高/柱間の長さ(スパン)といった指標を示すべきだが・・・。
銀色に光り輝く、という表現が決して大袈裟でない火の見櫓と出合った。シルバー色の錆止め塗装をした直後であろう。このようにきちんとメンテナンスされている火の見櫓を見るのは嬉しいものだ。錆びてボロボロになったままの火の見櫓を見るときとは気持ちが全く違う。
とにかくこれほど輝いている火の見櫓を見るのは初めて。あちこちがレフ板の役目をするのだろう、屋根下地の様子がよくわかる写真が撮れた。
手すりに付けた消火ホース掛けの様子。手すりの鋼管?丸鋼?(鋼管はいつごろからあるのだろう・・・)に水平に付けたホース掛け、それを支える斜材を手すり子上端の平鋼から出し、先を垂直に曲げている。
これで消火ホースの表面が傷つくこともないだろうし(もっとも消火ホースはかなり丈夫だからホース掛けが例えばアングル材でも傷がつくこともないだろうが)、外側にずれて外れてしまうこともない。
観察すれば細かな部分の工夫も見えてくる。火の見櫓観察はまだまだ続く・・・。