透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

820 上田市生田の火の見櫓

2017-05-23 | A 火の見櫓っておもしろい


820 上田市生田北原 北原公民館 撮影日170520

■ 上田市のサントミューゼで開催中の「生誕140年 吉田 博展」に出かけたついでに上田市・坂城町で火の見櫓探しをした。この日(20日)は12基の火の見櫓と出合った。本稿にその12基目、この日最後の火の見櫓を載せる。



見張台の下にスピーカーが付いている。この日見た12基の火の見櫓のうち、スピーカーが付いていたのは4基だった。この比率はどうだろう、多いのか少ないのか・・・。

屋根と見張り台の離れと両者の大きさのバランスが共によい。これが美形かどうかの基本的な指標。






 


818 上田市古里の火の見櫓

2017-05-23 | A 火の見櫓っておもしろい


818 上田市古里岩門 撮影日170520

■ 東信における一般的なタイプの火の見櫓。掛けてある消火ホースを目安に櫓高を約14、5mと推測する。



見張台に半鐘が無い。



櫓の途中で半鐘を吊り下げることができるところを探す。横架材に下げることはできない。ブレースが邪魔だから。この場所、踊り場の床の他には見当たらない。

櫓の横架材を利用して床をつくっているが、半鐘との高さ関係が良くない。床に立った状態で半鐘を叩くことができない。消防団員は体をどのようにして半鐘を叩いていたのだろう・・・。




 


817 ピッカピカ

2017-05-23 | A 火の見櫓っておもしろい


817 上田市古里西野竹 撮影日170520

■ 長野県の東信・北信方面の火の見櫓はスレンダーな傾向にあるが、この火の見櫓もその部類に入ると思う。本当は見た目の印象ではなくて、総高/柱間の長さ(スパン)といった指標を示すべきだが・・・。



銀色に光り輝く、という表現が決して大袈裟でない火の見櫓と出合った。シルバー色の錆止め塗装をした直後であろう。このようにきちんとメンテナンスされている火の見櫓を見るのは嬉しいものだ。錆びてボロボロになったままの火の見櫓を見るときとは気持ちが全く違う。

とにかくこれほど輝いている火の見櫓を見るのは初めて。あちこちがレフ板の役目をするのだろう、屋根下地の様子がよくわかる写真が撮れた。



手すりに付けた消火ホース掛けの様子。手すりの鋼管?丸鋼?(鋼管はいつごろからあるのだろう・・・)に水平に付けたホース掛け、それを支える斜材を手すり子上端の平鋼から出し、先を垂直に曲げている。

これで消火ホースの表面が傷つくこともないだろうし(もっとも消火ホースはかなり丈夫だからホース掛けが例えばアングル材でも傷がつくこともないだろうが)、外側にずれて外れてしまうこともない。

観察すれば細かな部分の工夫も見えてくる。火の見櫓観察はまだまだ続く・・・。