透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

冠蓋

2020-06-06 | A 火の見櫓っておもしろい

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明治村に移築されている品川灯台 撮影日:2016.12.03


松本市島立(松本地域振興局の近く)の火の見櫓 撮影日:2011.12.24

 灯台の屋根のてっぺんについている球状の部分を灯台を扱う技術者の多くが冠蓋(かんがい)と呼ぶ、ということをごく最近知った。火の見櫓の屋根のてっぺんにもこの冠蓋とよく似た形のものがついていることがある。私はこの球状のものを「だんご」と呼んでいた(過去ログ)。

球状の形をなぜ冠蓋と呼ぶのだろう・・・。冠の意味をあらためて調べると「頭にかぶるものの総称」とある。だから別に王様が頭に載せるクラウン(王冠)のような形でなくてもよいわけだ。で、蓋はふた。屋根の(てっぺんの)蓋か、なるほど!

冠蓋という技術用語を知ったから使いたいが、だんごも捨てがたい。これからは両方使うことにしよう。


 


「新しい人間観と生命科学」渡辺 格

2020-06-06 | H ぼくはこんな本を読んできた

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 新型コロナウイルス感染症拡大対策として発令されていた緊急事態宣言は解除されたが、今月(6月)末までは不要な外出を控えようと思う。火の見櫓巡りもしていない。この期間のブログネタとして、「いままでぼくはこんな本を読んできた」を挙げている。で、今回は『新しい人間観と生命科学』渡辺 格(講談社学術文庫1979年第1刷)

例によってカバー裏面の本書紹介文を載せる。**生命科学の発達は、医学の進歩とともに、細胞移植、遺伝子の組換え、体外受精児の誕生など人間が生命をも操作することを可能にさせた。その反面、様々な弊害や倫理的問題も起こってきた。本書では、この問題を分子生物学の世界的な学者である著者が展開し、“科学者の社会的責任とは何か” “人類に貢献すべき科学・科学技術はどうあるべきか” “我々人間はいかに生き、考えるべきか”を問いながら、これからの科学と社会のあり方を考える。**

引用文に分子生物学の世界的な学者とある。大変有名な学者であり、渡辺 格という名前はぼくも知っていた。だから本書に興味を持ち、読んだのだろう。

「19790823」40年以上前の購入日がとびらに書いてある。