透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

茅野市豊平の火の見櫓

2021-12-14 | A 火の見櫓っておもしろい

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右端の石材店の看板の後方に心光寺駐車場の火の見櫓(1320)が写っている。


(再)茅野市豊平南大塩 4脚444型 撮影日2021.12.12

 前稿で紹介した子宝道祖神のすぐ近くに立っている火の見櫓。末広がりの櫓、プロポーションが良い。屋根と見張り台の大きさが程よく、櫓とのバランスも良い。見張り台の高さは約10メートル。


小さい蕨手。避雷針に飾り無、見張り台の手すりにも飾り無し。半鐘が無くて、サイレンとスピーカーが設置されている。

この写真で櫓内の梯子に手すりが設置されていることが分かる。外付け梯子には手すりが設置されていることが多いが、櫓内の梯子の手すりは珍しい。


茅野では脚元に半鐘が設置されていることが少なくないようだ。

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半鐘には東京市〇田製とある(〇は字が分からない)。東京市は1889年(明治22年)設立されて1943年(昭和18年)東京府と統合、東京都となっているから、この半鐘は戦前につくられたものと思われる。この火の見櫓の建設年が1963年(昭和38年)だと知った(*1)。戦前にも火の見櫓があって、そこに吊り下げられていた半鐘を、戦後になって建設された火の見櫓に吊り下げたのだろう(*2)。この半鐘は戦時中の金属供出を免れたものと思われる。火の見櫓にもそれぞれ歴史・物語がある、ということだ。


*1 それがしさんのブログによる。
*2 2022.04.24追記 寺の梵鐘(半鐘)などの転用ということもあるようだ。


子宝道祖神

2021-12-14 | B 石神・石仏


子宝道祖神 茅野市豊平南大塩 撮影日2021.12.12

 五穀豊穣、家内安全、子孫繁栄、無病息災。路傍に祀られている道祖神には村びとの色んな願いが込められている。これは子宝道祖神。ということで、左はずばり陽石。右は双体道祖神だが、摩耗していて、像の姿形は良く分からない。二股、いやそれ以上ある大根やアケビという賽物。


設置された案内板には、なるほど!な説明が書かれている。