■ 数日前、職場で注文したおせちの当選者をあみだくじで決めた。私は洋風おせちにエントリーした。運よく当たった。 今日(31日)市内のレストランまで受け取りに出かけた。
途中、今年最後の朝カフェ読書@スタバ。店員のHさん(菓子に喩えるならきちっと形の定まったカットケーキではなく、ふわっと柔らかいシュークリームのような感じの女性)がカウンターの前に並んでいた。挨拶をして後ろにつくと「絵を描かれる方ですよね」と声をかけられた。「え? あ、そうです」と私。「素敵な絵ですよね。私、ポストカード飾っています」「そうですか、ありがとうございます。来年も描きます」。こういう会話ってなんだかうれしい。で、いつもの「ホットのショートをマグカップで」を手に2階へ。
今年最後の日の朝はいつもの席に先客があり、別の席について年越し本『黄色いマンション 黒い猫』小泉今日子(新潮文庫2021年)を読む。昨日、年越し本としてこのエッセイ集ともう1冊、葉室 麟の『古都再見』(新潮文庫2020年)を買い求めていた。小説よりエッセイがいいかなと思って。
320
小泉今日子、キョンキョンは同世代の他のアイドルとは違い、アイドルとしての顔と私生活の顔に変わりがないだろうな、と思っていた。この文庫の帯には**私にだって、普通の日常があったのよ。**とある。文は人なりというけれど、この文庫に収録されている自伝のような趣のエッセイはどれも飾ろうとしない素、すっぴんの文章の魅力がある。講談社エッセイ賞の受賞作というのも頷ける。年越し本だから「あとがきのようなもの」を読み残した。元日に読もう。
本稿をもって今年の最終稿とします。この一年お付き合いいただきましてありがとうございました。皆さんよい年をお迎えください。