透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

新聞掲載記録

2022-08-12 | A 火の見櫓っておもしろい

 新聞掲載の記録

① 2012年  9月18日 タウン情報(現MGプレス):魅せられた2人の建築士が紹介  火の見やぐら
② 2014年  4月18日 信濃毎日新聞:われら「火の見ヤグラー」
③ 2019年  5月26日 中日新聞:奥深い魅力のとりこに 県内外の火の見やぐら巡り ブログで紹介
④ 2019年10月21日 MGプレス:「火の見ヤグラー」魅力まとめて本に
⑤ 2019年11月 * 旬 Syun! :魅せられた“火の見ヤグラー” の本刊行      (* 月1回発行)
⑥ 2019年11月16日 市民タイムス :火の見櫓の魅力1冊に
⑦ 2020年  8月13日 市民タイムス:スケッチ「火の見櫓のある風景」(市民の広場 私の作品)
⑧ 2020年  8月23日 中日新聞:合理性追求 構造美しく 
⑨ 2022年  4月21日 日本経済新聞:火の見櫓  孤高の姿撮る(文化面)
⑩ 2022年  8月10日 たつの新聞:地域の「火の見」の魅力学ぶ

8月7日の講座のことが地元紙に掲載されたので、リストに追加した。

※ スケッチ展の紹介記事などは省略している。


火の見櫓の魅力について、広報活動を続けていきたい。 


「匂宮」

2022-08-12 | G 源氏物語



 角田光代訳の『源氏物語』全3巻の下巻を読み始めた。

「匂宮 薫る中将、匂う宮」

**源氏の光君が亡くなったのちは、あの輝く光を継ぐような人は、大勢の子孫の中にもいないのであった。**(7頁) 光君亡き後、一人で主役をはれるような人物はいない、それだけ光君はすごい人だったということを示すという意図が紫式部にあったのかどうか、匂宮と薫という二人を主役として登場させる。匂宮は今の帝と明石の中宮の間の子、薫は女三の宮の子で実父は光君ではなく、柏木。この辺りの設定に紫式部の構想力の冴えが表れていると思う。

この帖は光君亡き後の主役の二人の紹介と二人の周辺の状況説明に大半が割かれている。

薫は自分の出生の秘密を薄々感じていて、**おぼつかな誰に問はましいかにしてはじめも果ても知らぬわが身ぞ(わからない、いったいだれに訊いたらいいのか。どのようにしてこの世に生まれたのかも、この先どうなっていくのかもわからない我が身だ)**(11頁)と詠んだりする。なぜ母は若くして出家してしまったのだろう・・・。**「(前略)何か思いも寄らない間違いがあって、世の中が嫌になるようなことがあったのだろう(後略)」と考える。 

薫は絶えずいい香りがする体質の持ち主。薫に対抗心を燃やす匂宮はあらゆるすぐれた香を薫(た)きしめて、調合している。ふたりは対照的で、匂宮は「陽」でプレイボーイ、若き日の光君を、薫は「陰」で内省的と言えばいいのか、晩年の光君を思わせる。

この先二人の物語はどのように展開していくのだろう・・・。  


1桐壺 2帚木 3空蝉 4夕顔 5若紫 6末摘花 7紅葉賀 8花宴 9葵 10賢木 
11花散里 12須磨 13明石 14澪標 15蓬生 16関屋 17絵合 18松風 19薄雲 20朝顔 
21少女 22玉鬘 23初音 24胡蝶 25蛍 26常夏 27篝火 28野分 29行幸 30藤袴
31真木柱 32梅枝 33藤裏葉 34若菜上 35若菜下 36柏木 37横笛 38鈴虫 39夕霧 40御法
41幻 42匂宮 43紅梅 44竹河 45橋姫 46椎本 47総角 48早蕨 49宿木 50東屋
51浮舟 52蜻蛉 53手習 54夢浮橋                          



旧小野村役場庁舎

2022-08-12 | A あれこれ


旧小野村役場庁舎(登録有形文化財) 撮影日2022.08.07


 登録有形文化財の旧小野村役場庁舎を見学した(2022.08.07)。以下、当日建物内で配布された案内リーフレット、資料を参考に記事を書く。

現在「明倫館」と呼ばれているこの建物は旧小野村役場庁舎で、明治36年(1903年)に建設が始まり、明治38年に竣工している。木造2階建て、入母屋の屋根は現在瓦棒葺きだが、建設当初は木板葺だったとリーフレットに記されている。木板は杮(こけら)板のことだろう。外壁は1,2階とも腰壁が下見板張りで上部の壁は漆喰仕上げ。玄関の屋根は妻面に大きな館銘板が設置されていて分からないが、洋小屋組になっている。長野県内で明治期に建てられた役場庁舎の多くは和洋混在させた様式。この様式で現存するのはこの建物だけとのことだ。


1階の事務室の様子 ラチス梁は後年補強で設置されたものだという。


2階の議場の様子 床は畳敷きで座卓が設置されている。このような簡素な設えでも用をなすということだ。


 


講座で取り上げた火の見櫓

2022-08-12 | A 火の見櫓っておもしろい


火の見櫓のある風景 (再)過去ログ 上伊那郡辰野町小野 4柱44型 撮影日2022.08.07

 今月(8月)7日に辰野町の小野で火の見櫓の講演では会場近くに立っているこの火の見櫓も取り上げた。



注目点は4角形(方形)の屋根の支え方。この火の見櫓の場合、4本の柱の上端を水平部材で繋ぎ、そこに直に屋根を設置していない。屋根はで示した丸鋼の束(4本)を介して間接的に櫓と接合されている。全形だけでなく細部を観察しても気が付くことがあるということで紹介した。屋根と櫓の接合法は注目ポイントのひとつ。

この火の見櫓は以前屋根の一部が欠損していたが修理されている。会場にこの屋根を修理したという方がおられた。修理の様子など教えていただきたかった・・・。