■ 日本経済新聞を読むことはあまりなかったが、今年4月21日付同紙の文化面に「火の見櫓 孤高の姿撮る」という私の記事が掲載されたのを機に文化面(最終面)を読むようになった。8月22日の同紙文化面に掲載された「「〇〇前駅」は本当に近い?」という落語家・古今亭 駒治さんの記事を読んだ。
三越前駅(東京メトロ銀座線・半蔵門線)、成城学園前駅(小田急小田原線)などの「〇〇前駅」、略して「前駅」は本当にその施設や名所に近いのか・・・。「前駅」でも施設に近いとは限らないことが分かった古今亭 駒治さんは、ロードメジャーで距離を測り、ストップウォッチで所要時間を測って確かめているそうだ。全国にはおよそ330の「前駅」があるとのことだが、7年ほどかけて230の駅を調べたという。
ぼくが興味を持ったのは、記事の後半に書かれている調べた駅の分類のこと。このところ火の見櫓の分類のことをあれこれ考えていたので。
駒治さんは前駅を「駅名の種類」と「駅と施設の関係」というふたつの観点から分類している。前者を~系、後者を~型として、このふたつを組み合わせて「前駅」を分類していて、記事には「表記違い系南海型」「愛称系南海型」などの分類名が例示されている。
施設の旧名がそのまま残る「前駅」は「小林旭系」と名付けられている(理由は分かりますよね)。「小林旭系」か・・・、名付け親が落語家だからなぁ、おもしろいなぁ、とその名前に感心した。記事には~系の名前も~型の名前もそれぞれ「フルネーム系」「ダブルス系」、「ホーム直結型」「通路直結型」などが例示されているだけで、全てが示されてはいない。記事のスペースがきっちり決まっているので仕方ない。
全部知りたいと思い、ネットで検索してみると、駒治さんのブログがヒット!。
ブログに全て示されていた。~系は全部で11、~型は17ある。系と型の組合せによる分類名は長野県内の5つの「前駅」のうちの2つを例示するに留める。
アルピコ交通上高地線「北新・松本大学前」――「地名先行系対面型」
上田交通別所線「大学前」――「一石二鳥系中距離型」 駅の近くに上田女子短期大学と長野大学がある。単に大学と表記しているので一石二鳥というわけ。上田市真田町まで電飾火の見を見に行った時、この駅のすぐ近くを通った。
火の見櫓の分類名は固いなぁ・・・。トラス脚は網タイツでよくないか? いや、スケベなおっさんが名付けたなんて思われるのはいやだから、トラス脚のままにしておこう。