■ 映画「男はつらいよ」シリーズ全50作品で特に印象に残っているのは次の5作品。
第10作「寅次郎夢枕」八千草薫
第28作「寅次郎紙風船」音無美紀子
第29作「寅次郎あじさいの恋」いしだあゆみ
第32作「口笛を吹く寅次郎」竹下景子
第45作「寅次郎の青春」風吹ジュン
これらの作品はマドンナが寅さんに好意を抱いているということが上手く表現されていると思う。
19日に第10作「 寅次郎夢枕」をDVDで、20日に第45作「寅次郎の青春」BSテレ東で観た。どちらも上掲リストにある作品だ。
「寅次郎夢枕」では、寅さんがマドンナのお千代(八千草薫)さんと亀戸天神でデートして、プロポーズ。で、お千代さんがOKする。こんな設定は、他にはない。
この作品は寅さんと舎弟の登が木造の橋を渡っていくところで「終」となる。このシーンは山梨県の北杜市須玉町を流れる塩川に架かる橋で撮影されたことがネット情報で分かっている。映画を観ていても櫓センサーはONになっていて(*1)、橋の向こうの木々の間に火の見櫓が立っていることに気が付いていた。グーグルマップとストリートビューでこの火の見櫓を確認できたので近々出かけたいと思っている。
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「寅次郎の青春」のマドンナは宮崎の港町・油津で理容店を営む蝶子(風吹ジュン)さん。寅さんは蝶子さんと理容店の近くの喫茶店で偶然出会うが、お千代さんとはとらやで何十年ぶりかで再会する。マドンナとの出会いは旅先の方が好い。
この「寅次郎の青春」では、寅さんと蝶子さんが港で一緒に歌うシーンが秀逸だ。
♪あなたと二人で来た丘は と蝶子さんが歌い出すと、寅さんも ♪港が見える丘 と重ねて歌う。♪色あせた桜一つ 淋しく咲いていた
二人は顔を見合わせてニッコリ。寅さんとマドンナのツーショットではこのシーンが私のベスト1。
*1 テレビで今流行りの旅番組などを見ている時もセンサーはONになっている。