透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

藤の花を身にまとう火の見櫓、今年は?

2023-05-12 | A 火の見櫓っておもしろい




 藤の花を身に纏う姿が美しい火の見櫓を撮影したのは2014年5月23日だった。今年もこんな光景を期待して昨日(11日)の午後、ひのみくらぶ会員・ひのみちゃんと出かけた。




残念ながら藤の花は咲いていなかった。もう散っちゃった? これから咲く? どうやら今年は咲かなかったようだ。

咲かないことってあるのかな。調べると、肥料が足りなかったり、剪定時期が良くなかったりすると、咲かないことがあるようだ。見た目かなり老木だから樹勢の衰えが咲かない理由なのかもしれない。


脚元に咲いていたマーガレットに慰めてもらった。


 


最相葉月の「星 新一」を読む

2023-05-12 | A 読書日記

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スターバックスコーヒー安曇野豊科店にて

『星 新一』最相葉月(新潮社2007年、図書館本)を読んでいる。

作家・星 新一の本格的な評伝。巻末に8ページ、2段組で参考文献が掲載されている。よく調べたものだと思う。著者は多くの文献を当たり、もちろん関係者にも取材して、実に詳細に書いている。

本書は序章と終章を含めて全14章で構成されている。父親の星 一が起こした星製薬の盛衰、父親亡き後、会社を継承した新一(本名:親一)が会社を離れるまでの経緯。ようやくこのような内容について書かれた前半を読み、第6章の「ボッコちゃん」を読み始めた。

「ボッコちゃん」は星 新一の作品群の中で最もよく知られている作品だろう。ボッコちゃんはバーに置かれた美人ロボット(などと書く必要もないだろうが)。この作品の構想のメモと、構想が浮かんだ瞬間のことを語ったインタビューが紹介されている。
**オセジヲイワナイ ボッコチャン(昭和三十二年十二月の銀行手帳より)**(230頁)
**ボッコとはロボットの愛称です。前の日にビールを飲んで、トイレに入った時に思いついた。(「宝石」昭和三十六年七月号)**(230,231頁)
本書にはこのような細かなことまで書かれている。

星 新一のおばあちゃんは森 鴎外の妹だってことを本書で知った。へ~、そうなのか、知らなかった。

返却期限は19日。それまでに読み終えなくちゃ。


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