360
スターバックスコーヒー安曇野豊科店にて
■『星 新一』最相葉月(新潮社2007年、図書館本)を読んでいる。
作家・星 新一の本格的な評伝。巻末に8ページ、2段組で参考文献が掲載されている。よく調べたものだと思う。著者は多くの文献を当たり、もちろん関係者にも取材して、実に詳細に書いている。
本書は序章と終章を含めて全14章で構成されている。父親の星 一が起こした星製薬の盛衰、父親亡き後、会社を継承した新一(本名:親一)が会社を離れるまでの経緯。ようやくこのような内容について書かれた前半を読み、第6章の「ボッコちゃん」を読み始めた。
「ボッコちゃん」は星 新一の作品群の中で最もよく知られている作品だろう。ボッコちゃんはバーに置かれた美人ロボット(などと書く必要もないだろうが)。この作品の構想のメモと、構想が浮かんだ瞬間のことを語ったインタビューが紹介されている。
**オセジヲイワナイ ボッコチャン(昭和三十二年十二月の銀行手帳より)**(230頁)
**ボッコとはロボットの愛称です。前の日にビールを飲んで、トイレに入った時に思いついた。(「宝石」昭和三十六年七月号)**(230,231頁)
本書にはこのような細かなことまで書かれている。
星 新一のおばあちゃんは森 鴎外の妹だってことを本書で知った。へ~、そうなのか、知らなかった。
返却期限は19日。それまでに読み終えなくちゃ。
過去ログ