■ 土蔵造りの長屋門に遭遇、車を停めて路上観察(旧四賀村にて080613)。
細長い土蔵の中央に大きな開口を設けて屋敷への出入口としている、そうまさにこれは長屋門の形式だ。両側は収蔵庫でどっしりとした引き戸がついている。開口の上部に木柄の大きな材料を使った床組みが見える。桁の上に窓がついている。この開口廻り、なかなか渋い意匠だ。
手前に柱が2本立っているが、ここに両開きの扉が付いていたのかもしれない。家の方にお願いして内部も見学させていただこうかとも思ったが、路上観察で済ませた。
こんな空間構成や開口廻りの意匠を住宅の設計に採り入れたら面白いな、観察していてそう思った。開口部分の床は木製のデッキ、どちらかの引き戸を玄関にして、正面にはアイストップとして樹形のいい花木を植える。2階は階高を抑えた小屋組み表しのザックリとした空間、シンプルな垂木構造を見せる。南側半分は吹き抜けの空間にしてもいい。外壁は塗り壁、一部板張り。難しいのは窓か・・・。