637 撮影日160718
■ カーナビ頼りに宮田村に入る。村内で出合った火の見櫓がこれ。なかなか美しい立ち姿。目立った錆もない。 南信方面には4角形の櫓が多い、という印象だが、この櫓然り。
特徴を挙げれば、緩勾配の方形(ほうぎょう)の屋根。
屋根の頂部には大きな飾りが付いている。見張り台は4隅面取りの4角形。
見張り台の床の出隅にそれぞれ方杖を突き、床の下に斜材を入れている。半鐘の後ろに水平に渡してあるアングルは何に使うのだろう。この櫓にも梯子の上端に手すりを設置している。中信では見た記憶がないが(見たかな?)、南信では多いのかもしれない。数多く調べて傾向分析をすれば分かることだが、そこまでする気力はない。
外付けされた梯子から踊り場に入るところの「くるりんちょな装飾」が目立つ。踊り場の手すりは省略されているが、やはり見た目にも欲しいところ。
脚部。櫓の上部と同じブレースをつけている例も多いが、この火の見櫓には脚がある。