丸の内オアゾにて 撮影日160711
■ これを「地面の蓋」で取り上げるか、「建築に棲む生き物たち」で取り上げるか迷いましたが、後者にしました。蓋という確信がありませんので。
丸の内オアゾの丸善店内の落ち着いた雰囲気が好きで、東京するたびに立ち寄ります。4階のカフェでコーヒーを飲みながら、買ったばかりの本を少しだけ読むという至福の時を過ごすのです。
マンホール蓋に注目するようになって初めてオアゾの床面の蓋(?)の存在に気がつきました。目から入る視覚的情報は脳に伝わりますが、不思議なことに(別に不思議なことでもないのかな)意識していないと脳はその情報を認識しないようですね。その場合は記憶には残らない、残ったとしてもあいまいな記憶、ということになるのでしょう。この蓋(?)がまさにその通りで、いくつも並んでいるのに今まで意識したことがなく、従って記憶にも残っていませんでした。同じ光景を目にしても記憶に残るものは人それぞれということも頷くことができます。意識しているもの、関心のあるものは人それぞれですから。
で、これは何でしょう・・・。蓋(?)としたのは蓋なのかどうかもわからないからです。単なる床面の装飾的なモノでもなさそうです。オアゾの外にも内部のホールにもいくつもあります。マンホール蓋のダミーを並べて床のデザインに活かした? 本当のところは分かりません。
表面の模様(地紋とすべきでしょうか)は複数ありましたが、そのデザインのひとつがこのトンボたちです。トンボをシンプルな形に捉え、グラフィカルにデザインしています。
トンボの向きはバラバラです。この様を見ていてふと若かりし頃のことが浮かびました。みんなそれぞれ違う将来を見据えていたんだなあ・・・。
160717 現在
◎ 77市町村で火の見櫓を背景にマンホール蓋の写真が撮れないだろうか…。長野県内にはまだ行ってない市町村がある。火の見櫓とマンホール蓋巡り、一石二鳥。
漠とした想いも全体像を例えばこの地図のようにビジュアルに示すと具体的になるし、進捗状況も一目で分かる。このビジュアルに示すという方法は仕事でも勉強でも有効のはず。例えば達成度をグラフで示すこと、これは小学生の夏休みなどに実践していたような気がする。
火の見櫓を背景にマンホール蓋の写真を撮っている人はいるだろうか・・・。
マニアな人たちは対象がなんであれ厳しい条件を設けて自分だけの世界をつくりだす。自分しか入り込めないニッチな世界を。
長野県蓋巡りマップを更新して時々アップすることにしようと思う。(160717)
朝日村針尾 撮影日160717
◎ 朝日村の公共下水道のマンホール蓋。大小の正3角形で蓋の外周を縁取りし、その中に村の花のカタクリと村の天然記念物のヒメギフチョウをデザインしている。
春、ヒメギフチョウが成虫になる時期とカタクリの開花の時期とが重なる。この重なりは造物主の粋な計らいか。ヒメギフチョウがカタクリの蜜を吸うシーンは観るものを魅了する。
◎ コレクターによって全国のすべての市町村のマンホール蓋が既に蒐集し尽くされているものと思われる。後発としては、どうすればいいのだろう・・・。マンホール蓋観察の新たな視点が見つかるだろうか。摩耗していない状態のいいモノを探す? 周囲の舗装仕様(アスファルト、インターロッキング、石板、ピンコロなど)もきっちり写す? さらに広域の様子が分かるように写す?
山形村下竹田にて 撮影日160717
蓋は村木のイチイと村花のサツキを取り入れてデザインしている。
(再) 火の見櫓のある風景 安曇野市穂高有明にて 撮影日160710
■ 火の見櫓がなければ凡庸な風景でも、火の見櫓があれば絵になる。ヨーロッパの古い町でも塔があると風景が締まってみえるが、火の見櫓も同様の効果をもたらすのであろう。
下の写真で分かるが、以前は屋根の一部が欠損していた。その様子から解体される日も遠くないかもしれないと思ったが、先日見ると屋根が修復されていた。 てっぺんの避雷針と矢羽は無くなってしまっていたが、仕方ない。
撮影日100630
神楽殿
神楽殿の懸魚(切妻屋根の棟木の小口をふさぐための板が意匠的に発展したもの、と解している)は、めでたい鶴。
拝殿の前に一対の狛犬が鎮座している。
■ 台座に刻まれた建立年は皇紀2600年、この節目の年は1940年(昭和15年)。
どうも今一つ、狛犬が鮮明に写っていない・・・。しばらく狛犬から遠のいていたから、写真もうまく撮れなくなってしまったか。
石種はなんだろう、御影石だと損耗しやすいが。神社の隣に立っている火の見櫓のことが気になって
じっくり観察しなかった(と言い訳)。
拝殿内にも阿吽一対の狛犬が鎮座していた。表面の様子から木彫りではないかと思うが、どうだろう。
狛犬鑑賞は難しい・・・。
松本市北深志 撮影日160716
◎ 松本市の市街地で火の見櫓を背景にマンホール蓋の写真が撮れる所はどこか? 脳内検索すると、瞬時にこの場所がヒットした。で、夕方出かけてきた。
まつもと手まりを5つ配したデザイン。円の中に丸いものはデザイン的に上手く納まる。
中心市街地にはカラーの蓋もある。蓋好きの間でグッドデザインとの評のマンホール蓋。
カラーのマンホール蓋は再掲。
大町市社 撮影日160710
◎ 大町市の公共下水道のマンホール蓋には市の鳥で天然記念物のライチョウがデザインされている。背景は当然北アルプス。抽象的な表現で分かりにくいが、左側の3つのピークがある山が爺ヶ岳、右側の2つのピークがある山(双耳峰)が鹿島槍ヶ岳だろう(下の写真参照)。共に大町市内から間近に見える山である。下半分は何を表現しているのか分からない。市内を流れる高瀬川か。
(再)安曇野市堀金小田多井 撮影日160710
■ この火の見櫓を取り上げるのは2回目。前回は全形写真を載せただけだった。
火の見櫓のおよその高さは設置されている梯子段の段数とその間隔(ピッチ)とによって把握できるが、この火の見櫓ではそれをしなかった。でも高い部類に入る火の見櫓だ。3角形の櫓に8角形(8角錐)の屋根、円形の見張り台という組合せ。櫓の中間に踊り場を設置してある。
3本の柱の上に8角形(8角錐)の屋根を載せるとなると、3角形と8角形とでは対称軸が重ならないので上の写真のようなことになる。屋根のてっぺんに大きな団子を貫く避雷針。そこに矢羽を付けている。これが風向計になっているものもあり、実際に見たこともある。その場合には当然のことながら、風向きによって向きが変わる。
屋根の下に表面がつるりんちょな半鐘が吊り下げてある。スピーカーなどの「余分なもの」が無いのは好ましい。
見張り台の手すりに消防信号板を取り付けてある。この位置であれば、半鐘を叩くときに見ることができる。櫓に設置してある場合もあるが、その場合はカンニングができないから、叩き方を頭に入れて上らないといけない。度忘れすることもあるだろうから、ちょっと大変。
部材接合にリベットとボルトを併用している。
ブレースの端部をダブルナットで留めてあることに気が付いた。今までに見たことがあったかどうか、初めてかもしれない。
■ マンホール蓋に俄かに夢中になってしまって、肝心の火の見櫓から遠のいてしまっていたことを反省。大町市美麻(旧美麻村)の木造の火の見櫓(←過去ログ)を見て「火の見櫓っておもしろい!」と感じた時のことを忘れてはいけない。
631 大町市平海ノ口 撮影日160710
防災行政無線柱とともに火の見櫓が立っている。消火ホース乾燥柱と火の見櫓の脚部を一体化したような姿・形。この近くで同様のものを過去に見た(←過去ログ)が、初めからこのような形だったのかどうか。火の見櫓を改修して、そこに消火ホース乾燥柱を後から建てたのかもしれないが、確証はない。詳細に観察すれば分かるかもしれないが・・・。
この火の見櫓については安曇野のヤグラー・のぶさんから以前教えてもらっていたが、ようやく出会うことができた。10日にマンホール巡りをしていて、国道148号を大町から白馬に向かう途中で気がついた。 同時に複数のことに関心を持つことはやはり難しいが、我が火の見櫓センサーは機能しているようだ。
♪ 蓋かと思えば またまた櫓 浮気なひとね
麻績村麻女渕にて 撮影日160715
◎ 麻績村のマンホール蓋のデザインはなかなか良い。 円であることをきちんと考慮し、それを活かしている。外周に沿って村の木・コブシの花ではなくリンゴの花を配し、その内側に麻績の村章の「オ」とそれに村の鳥・カッコウではなく、ツバメ!を交互に円形に並べている。そして中心に村章「オ」を入れている。
撮影日160715
◎ 長野県筑北村は本城村・坂北村・坂井村が2005年(平成17年)に合併してできた。このマンホール蓋は旧本城村の農集排のもの。
外周にアカマツを配し、その中にツツジとウグイスをデザインしている。これらは、旧本城村の木・花・鳥。
◎ 今月10日の蓋巡りの記事は本稿で終わり。
国営アルプスあづみの公園(大町・松川地区)は緑豊かな林の中の広大な公園。だから、電柱が立っていると様にならない。それでいろんなものが地下埋設されている。要するに園内の景観への配慮による無柱化。それらには当然、維持管理のためのマンホールがあり、人が入るための蓋が設置されている。デザイン蓋は無かったが、幾何学的なパターンをつけた蓋がいくつもあった。
△ 電気
△ 電気高圧
△ 通信 Lの組み合わせ
△ 電気・通信
△ 雨水
△ 雨水浸透 JIS規格蓋の地紋 水たまりができないように、雨水を飲みこませるための孔をあけてある。
△ 汚水
じっくり園内を探せばもっと見つかったかもしれない・・・。
安曇野市明盛中萱 貞享義民館前 撮影日160710
◎ 長野県(犀川安曇野流域下水道事務所)設置のマンホール蓋 双体道祖神と常念岳のデザイン。「犀川」を入れた理由は管理事務所の所在地からのようだ。
のぶさんご教示ありがとうございます。
貞享義民館のすぐ西側の道路 撮影日160710
◎ 旧三郷村のマンホール蓋。三郷と言えばリンゴ。中心に大きくリンゴを配し、その上に三郷村の「み」をデザインした村章を入れている。蓋の周囲はリンゴの花。そしてやはり常念岳。
安曇野の旧町村は申し合わせたかのように常念岳を蓋のデザインに取り入れている。
堀金烏川 撮影日160710
堀金三田 撮影日160710
◎ 安曇野市堀金(旧堀金村)のマンホール蓋には村の花のカタクリとヒメギフチョウ、安曇野のシンボル常念岳がデザインされている。カタクリの花とヒメギフチョウの組み合わせは朝日村と同じ。常念岳は旧穂高町のマンホール蓋にも採用されている。
上の蓋と下の蓋とではカタクリの花びらの形が明らかに違う。このようなことは予想はできるが、早くも実例に出合った。