史跡訪問の日々

幕末維新に関わった有名無名の人生を追って、全国各地の史跡を訪ね歩いています。

植木 轟

2017年04月22日 | 熊本県
(七本官軍墓地)


七本官軍墓地


陸軍少尉正八位河原林雄太之墓

 西南戦争で戦死した政府軍の軍人、軍夫、警察官を埋葬した官軍墓地は、全部で二十一カ所ある。七本官軍墓地は、西南戦争を通じて最激戦地となった田原坂や植木、滴水、木留などで戦死した東京、大阪、名古屋、広島および熊本鎮台の兵士三百余が葬られている。植木の緒戦で戦死し、あの軍旗紛失事件で有名な河原林少尉の墓もここに在る。
 墓碑には、階級、氏名、所属隊名、戦死した日、場所それに出身地などが刻まれている。


警視隊の墓

(柿木台場薩軍墓地)
柿木台場薩軍墓地には、三月十四日、七本で戦死した熊本隊三番小隊長の城市郎ほか約三百余基の薩軍兵士が眠る。
この周辺における戦闘は三月初めから吉次、田原坂付近で始まり、三月二十日に田原坂における戦いが終結すると、吉次、木留、植木に移った。


柿木台場薩軍墓地から吉次峠を臨む


薩軍慰霊碑


城市郎らの名を記した墓碑


熊本諸隊奮戦之處

 柿本台場薩軍墓地からは激戦地となった吉次峠、半高山を臨むことができる。三月四日以降、政府軍はこの峠を「地獄峠」と呼んで恐れた。

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