史跡訪問の日々

幕末維新に関わった有名無名の人生を追って、全国各地の史跡を訪ね歩いています。

雫石

2022年04月09日 | 岩手県

(橋場の関跡)

 

橋場之關遺趾

 

 橋場を流れる竜川に架かる橋の手前に江戸時代の盛岡領への関所である「橋場の関所跡」の標柱が立っている。

 江戸時代、盛岡領内に十八ある堺関番所の一つで、「橋場の御番所」とも呼ばれた。岩手郡唯一の関所で久保田藩領の国境警備と監視に当たった。番所には、盛岡藩直参の藩士二名が二年勤番の六ヶ月交代で勤務していた。竜川にかかる橋のたもとに石製の標柱が立っている。この付近は戊辰戦争の激戦地でもあった。

 

(廣養寺)

 

廣養寺

 

福田栄之助の墓

 

 廣養寺の本堂の脇に福田栄之助の墓が置かれている。

 福田栄之助は、肥前長崎の人。明治元年(1868)の戊辰戦争において、官軍振遠隊斥候長として秋田より仙岩峠を越えて橋場村に至り、そこで戦死した。九月二十八日の夜半、大雨が降りしきる中、南部藩軍は仙岩峠の陣を破り、その勢いで橋場村にも火を放ち全村が焼失した。この時、官軍の将であった福田栄之助は、猟師の銃弾に当り戦死した。

 

(小岩井農場)

 有名な小岩井農場は、明治二十三年(1890)、日本鉄道が東北本線を盛岡まで延伸した、その翌年、日本鉄道会社副社長の小野義真、三菱社長の岩崎彌之助、鉄道庁長官の井上勝の三名が共同出資者となり、三名の姓から「小岩井」農場と名付けられた。

 せっかくだから小岩井農場資料館を見て行こうと思ったのだが、冬場は全面的に休館であった。

 

小岩井農場

 

小岩井農場

 

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