山田洋次監督の現代劇で、吉永小百合と笑福亭鶴瓶が姉弟を演じる家族ドラマ。吉永の娘に蒼井優、思いを寄せる地元の青年を加瀬亮と新旧入り混じった俳優による作品だ。ぐうたら関西人を演じる鶴瓶のうまさが際立つ作品だ。
東急池上線沿いのある街で薬局を営む吉永小百合は、夫を早くに亡くし、女手ひとつで娘の小春こと蒼井優を育てていた。医師との結婚が決まった蒼井優の結婚式に吟子の弟笑福亭鶴瓶が突然現れた。彼は吉永の夫の13回忌に酔って大暴れしてから行方不明になっていた。飲むなという注意にもかかわらず、泥酔して披露宴を台無しにしてしまう。夫の親族に責められ、吉永親子は弟を叱責する。しかし、結婚式の混乱から蒼井優の夫婦関係がぎくしゃくしてしまって出戻ってくることになるが。。。。
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自分の地元ということもあり、池上線の石川台付近が舞台というのがすぐわかる。坂の多い場所である。小津安二郎の「秋刀魚の味」でも池上線石川台駅のホームが出ていた。松竹と関係あるのかな?
吉永小百合の薬剤師というのはなかなか適役である。65歳を過ぎてみずみずしい美しさを保っているのは脅威である。でもここでの弟をかばうキャラはちょっと行き過ぎな感じがした。普通だったらかばえない出来の悪いおとうとを終始かばいまくる。この母性の強いキャラにサユリストたちはぞくぞくするのであろうか?
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笑福亭鶴瓶は実にうまい。いい加減な関西人を演じさせたら、今彼をしのぐ人間はいないと思う。「ディア・ドクター」でもうまさが際立ったが、彼のキャラだけで映画を大きく盛り上げている。もともと喜劇が専門の山田洋次監督も彼とのコンビは気が楽であろう。脚本も担当している山田洋次は彼の大阪キャラを全面に取り入れている。渥美清にアドリブを語らせたごとく、彼にも好きにやらせたのだと思う。楽しみながら映画がつくれたのではないか?大阪でのシーンは主に特別施設が中心であった。ネタばれになるのであまり触れないが、こういう施設があるとは知らなかった。
若手の二人も主役を張れる実力を持っているだけあって安定感があった。
まずまずといったところであろう。
東急池上線沿いのある街で薬局を営む吉永小百合は、夫を早くに亡くし、女手ひとつで娘の小春こと蒼井優を育てていた。医師との結婚が決まった蒼井優の結婚式に吟子の弟笑福亭鶴瓶が突然現れた。彼は吉永の夫の13回忌に酔って大暴れしてから行方不明になっていた。飲むなという注意にもかかわらず、泥酔して披露宴を台無しにしてしまう。夫の親族に責められ、吉永親子は弟を叱責する。しかし、結婚式の混乱から蒼井優の夫婦関係がぎくしゃくしてしまって出戻ってくることになるが。。。。
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自分の地元ということもあり、池上線の石川台付近が舞台というのがすぐわかる。坂の多い場所である。小津安二郎の「秋刀魚の味」でも池上線石川台駅のホームが出ていた。松竹と関係あるのかな?
吉永小百合の薬剤師というのはなかなか適役である。65歳を過ぎてみずみずしい美しさを保っているのは脅威である。でもここでの弟をかばうキャラはちょっと行き過ぎな感じがした。普通だったらかばえない出来の悪いおとうとを終始かばいまくる。この母性の強いキャラにサユリストたちはぞくぞくするのであろうか?
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笑福亭鶴瓶は実にうまい。いい加減な関西人を演じさせたら、今彼をしのぐ人間はいないと思う。「ディア・ドクター」でもうまさが際立ったが、彼のキャラだけで映画を大きく盛り上げている。もともと喜劇が専門の山田洋次監督も彼とのコンビは気が楽であろう。脚本も担当している山田洋次は彼の大阪キャラを全面に取り入れている。渥美清にアドリブを語らせたごとく、彼にも好きにやらせたのだと思う。楽しみながら映画がつくれたのではないか?大阪でのシーンは主に特別施設が中心であった。ネタばれになるのであまり触れないが、こういう施設があるとは知らなかった。
若手の二人も主役を張れる実力を持っているだけあって安定感があった。
まずまずといったところであろう。
![]() | おとうと |
吉永小百合の薬局店主とぐうたらおとうと | |