映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

知らなすぎた男 ビルマーレー

2011-03-06 17:56:14 | 映画(洋画 99年以前)
「知らなすぎた男」はビルマーレーが彼らしいキャラクターを発揮するコメディである。勘違いがずっと続き、それでも平然としているビルマーレーが滑稽だ。ヒッチコックの「知りすぎた男」に引っかけたわけだ。これもある意味サスペンスには違いないが、完ぺきなコメディだ。



アイオワ州のビデオ店員の主人公ことビル・マーレーはロンドンに住む銀行家の弟ことピーター・ギャラガーの家に遊びに行った。その日はビルマーレーの誕生日で突然にプレゼントをたかりに行くことだった。ところが、弟はドイツ人の富豪を自宅に招待し、資産運用のプレゼンをすることになっていた。弟は兄に「ライブ劇場」のチケットを渡した。それは、参加者がプロの俳優に混じって街中でドラマを演じることができる演劇ゲームだった。
打ち合わせ通りに電話ボックスヘ行くと「スペンサー、女を始末しろ」と電話が入る。主人公は劇場の指示だと思い、指定場所へ赴くが、それは本物の殺し屋にあてられたメッセージだった。本物の殺し屋は直後に電話ボックスに着き電話を聞き、劇をおこなっている場所へ向かう。主人公が殺し屋として指定された家には国防省の要人の情婦ことジョアン・ウォリー=-キルマーがいた。彼女は要人の陰謀を綴った手紙を持っていたため、諜報部に狙われていた。すべてが演技だと思っている主人公は彼女のセリフに感心し、違う筋書きを考える。手紙をネタに意図的でなく英国諜報部をゆすった。そして諜報部、警察を交えたドタバタが始まるが。。。。

ビルマーレーが演じるおとぼけ役は何度見ても面白い。本当のキャラもこうなんだろうか?
「恋はデジャブ」「ブロークンフラワーズ」「ロストイントランスレーション」など
題材的には60年代の冷戦時代に多かったスパイ話だ。それをすっとボケたビルマーレーがいなすところが見どころ。今回はコメディ的なシナリオがよくできていると思う。コントが的確で、ちょっとしたしぐさで予想もしない展開をもたらすところは、計算つくされているといえよう。カーチェイス場面があるが、こんなの初めて!「ブルースブラザース」のカーチェイスとは違った意味で笑える。
コメント
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