元クリームのベーシストであるジャック・ブルース氏が亡くなった。。
これは実に残念だ。
71歳なのでまだ若いなあ。肝臓病と伝えられている。
エリッククラプトン、ジンジャーベイカーという昔の仲間から追悼するコメントも報道されている。
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そののちソロボーカルとして圧倒的な人気を誇るエリッククラプトンがクリームのリードボーカルだったとおもっている人が意外に多い。
「サンシャイン・オブ・ユアラブ」も「ホワイト・ルーム」もジャックブルースのリードボーカルである。
「ホワイトルーム」で一瞬エリッククラプトンが歌うパートがあるが、ひでえ音痴だ。サイケデリックなギターは抜群だけど。。
逆にジャックブルースはいい声している。
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そもそもヒットチャートを上昇するヒット曲で売るバンドではないからこんな話は意味ないかもしれないけど
「アイ・シャット・ザ・シェリフ」が全米ヒットチャート1位になった時、エリッククラプトンも歌がうまくなったものだと思ったっけ。
クリーム時代で何より歴史的名演といえるのはライブヴァージョンの「クロスロード」だ。
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これを最初に聞いたとき、本当にぶったまげた。
エリッククラプトンのコンサートに行きたいといっている若者に「クロスロード」を聴かせて、これ誰のギターかわかる?とあえて聞いてみる。
マニアはともかく、普通は誰もわからない。今や枯れきった演奏をするエリッククラプトンと同一人物に思えないのだ。
クリームってすごかったんですね。と改めて言われる。
そんな連中にもう一度曲を聴かせて、じっくりとベースとドラムに注目せよ!!という。
生き物のように躍動するジャックブルースのベースはエリッククラプトンと技を競い合っている。ツインギターで演奏しているがごとく凄いベースだ。血気盛んなプレーといえる。
ジンジャーベイカーと3人でケンカしているようにも感じられるが、バランスが意外にも均衡してしまう。
そして意趣卓越なるロック史上最高のプレイとなっている。
2005年に久々にクリームが再結成され、再度演奏する「クロスロード」を聴いた。
枯れた味を出すエリッククラプトンのプレイは昔とちがう円熟味のあるものだった。
3人揃ってもう一度やって欲しかったなあ!!
もう一度「ホワイトルーム」のジャックブルースの声を聴いてご冥福を祈りたい