映画とライフデザイン

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映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」レオナルド・ディカプリオ&ブラッド・ピット

2019-09-02 20:24:06 | 映画(洋画:2019年以降主演男性)
映画「ワンスアポンアタイム・インハリウッド」を映画館で観てきました。


待ちに待ったクエンティン・タランティーノ監督の新作である。しかも、レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットが夢の共演をする。ロマンポランスキー監督の元夫人シャロンテート殺人事件を題材にしているという触れ込みである。TVから映画に主力を移して、人気が落ち込んでいる俳優とそのスタントマンのハリウッドでの日常を映す。

タランティーノの構想にあったハリウッドネタを詰め込んだ感じ、プレイボーイ・ハウスでハリウッドの遊び人が入り乱れる派手なパーティのシーンもある。各出演者にダラダラとしたセリフをしゃべらせ話を展開させるのは、いかにもタランティーノ映画らしい。


60年代後半のポップスがふんだんに流れる。どの曲もきっとタランティーノ好みなんだろう。知らない曲も多い。短いけど、S&Gのミセスロビンソンが印象的で、「カリフォルニアドリーミング」や「キープ・ミー・ハンギング・オン」はオリジナルとは別バージョンが流れ、ジョニミッチェル作詞作曲で映画「いちご白書」挿入曲であるサークルゲームも印象的に使われる。そんなポップスが流れる中、ブラッドピットが軽快にオープンカーを走らせる姿がかっこいい。優雅な感じがする。全体を通じて、人気俳優の裏方として汚れ役を買って出るブラッド・ピットの方が自分にはよく見える。

スパーン映画牧場でのブラッド・ピットのパフォーマンスはこの映画では極めて重要な場面である。ここで出会うブルースダーン演じる牧場主は盲目、教祖的なその感じはO真理教のAを想像してしまう。


1969年、ハリウッド。俳優のリック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)は、テレビから映画へのキャリアチェンジがうまくいかず悪役への転向を言い渡されさえない気分だった。彼のスタントマン兼付き人のクリフ・ブース(ブラッド・ピット)は、変わらぬ忠誠心をリックに捧げ続けており、2人は固い友情で結ばれていた。


リックは隣に越してきた、ロマン・ポランスキー監督と妻で女優のシャロン・テート(マーゴット・ロビー)に刺激を受ける。その後オーダーがあり、イタリアで4本の作品に出演したあとにイタリア女を娶って8月9日帰国する。リックが自宅で過ごしていると、ヒッピー風の若者たちが運転する車が私有エリアに入り込んできたのであるが。。。

⒈ブルースリーとのトラブル
今度のスタントはグリーンホーネットのスタントがいるんで出られないよとディカプリオがブラピに語るシーンがある。小学生の頃テレビで「グリーンホーネット」を見ていた。グリーンホーネットの助手で空手の達人であるカトーという役があった。日本人名で親しみがあった。ブルースリーであることを知ったのは「燃えよドラゴン」で大人気だった頃である。

ここではカトーことブルースリーが小柄のイキがった奴として登場する。その姿に嘲笑を浴びせるのがブラッドピット演じるクリフだ。そこで一戦交えるのには思わずうなってしまう。


2.架空の俳優
レオナルドディカプリオ演じるリックダルトンは架空の俳優である。TVシリーズで人気がでたあとで、悪役に転向させられてしまう。元気がなく子役の女の子にグチって涙してしまう。割と強気な役が多いレオナルドディカプリオには珍しいシーンだ。それでもイタリアで一瞬にしてまた人気俳優になってしまう。イタリア女を妻にめとってアメリカに帰国する。セルジオ◯×監督の作品に出演というセリフからして、モデルは明らかにクリント・イーストウッドでしょう。架空だけにキャリアの時期は合うわけもない。「夕陽のガンマン」を撮ったのはもっと前だしね。



3.最後に向けて

マーゴット・ロビー演じるシャロンテートの出番は多い。白いロングブーツにミニスカートなんていで立ちは、日本ではデビューまもない黛ジュンの十八番でもあった。それと丸善石油のCM「Oh!モーレツ」小川ローザを連想する。一世を風靡したこのCMも1969年だ。元ビデオ店の店員で驚異的な量のビデオを観ているタランティーノがひょっとして小川ローザを知っていたりして。

有名な事件が起きた日のシャロンテートをメキシコ料理屋から自宅まで徹底して追いかける。4人で遊んでいたようだ。へんな奴がビバリーヒルズの邸宅にやってきて、ついに来たと感じるが、ここからが予想外の展開だ。さすがに強烈な見せ場を作る。でも、もう一発来るかと思ったら、終わりに近づいたようだ。この意図は??


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