映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

映画「ニューヨーク親切なロシア料理屋」 ゾーイ・カザン

2021-01-20 20:56:29 | 映画(洋画:2019年以降主演女性)
映画「ニューヨーク親切なロシア料理屋」を映画館で観てきました。


まずは題名の「ニューヨーク親切なロシア料理屋」にひかれる。ロシア料理は亡くなった父が好きで、子どものころから渋谷の「サモワール」などに連れて行ってくれた。今でも新宿「スンガリー」や神田駿河台「サラファン」には時々行く。大好物だ。主演のゾーイ・カザンエリア・カザンの孫という血筋の良さで、連れ合いのポール・ダノと撮った「ルビー・スパークス」からのファンだ。公開以来時間合わず後回しになったが観に行く。

警官の夫からの家庭内暴力に音をあげて息子2人と家を飛び出してマンハッタンに来た主人公が、文無しで街の中をさまよう顛末である。結果は、あまりよろしくなかった。ロシア料理屋と日本題からおいしそうな料理で目の保養になると考えると、まったくの期待外れになるだろう。最後まで待っていたけど、ロシア料理の映像はまったくでない。新宿「スンガリー」を親から継いだ実質オーナーの加藤登紀子さんの推薦文があるのにだまされた。まあこういうこともあるだろう。

ニューヨークのマンハッタンで、創業100年を超える伝統を誇るロシア料理店〈ウィンター・パレス〉。だが、現在のオーナーであるティモフェイ(ビル・ナイ)は商売下手で、かつての栄華は過去の栄光となり果て、今では経営も傾いていた。

店を立て直すためにマネージャーがスカウトされるが、マーク(タハール・ラヒム)というその男は刑務所を出所したばかりの謎だらけの人物。店を支える常連の一人である看護師のアリス(アンドレア・ライズボロー)も、恋人に裏切られて以来、救急病棟の激務に加え〈赦しの会〉というセラピーを開き、他人のためだけに生きる変わり者だ。次々と仕事をクビになったジェフ(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)ら、ワケありの過去を抱えた者たちがアリスを慕っていた。


そんな〈ウィンター・パレス〉に、まだ幼い二人の息子を連れて、事情を抱えて夫から逃げてきたクララ(ゾーイ・カザン)が飛び込んでくる。無一文で寝る場所もないクララに、アリスとマークにジェフ、そしてオーナーも救いの手を差しのべる。しかし、ある事件をきっかけに、夫に居所を知られるのも時間の問題に。追い詰めれたクララは、皆から受け取った優しさを力に変えて、現実に立ち向かうことを決意するが…。(作品情報引用)

刑務所から出所したばかりでロシア料理屋のマネジャーになった男やセラピスト的な行動もする看護師の物語と平行する。
こんなことあるの?と思わせるのは無一文で子ども三人を連れてマンハッタンにやってくるなんてことがそもそもあるのかしら?夫からの家庭内暴力があったにもかかわらず、ニューヨークに住む夫の父親に金の無心をするなんてことから話はスタートする。それ自体ありえないよね。

金がないのにホテルに泊めてくれとフロントにからむとか詐欺師まがいの行動でむちゃくちゃだ。しかも、ブティックには行っては脱衣ルームに試着のふりして洋服を盗んだり、関係ない宴会に侵入して料理をかっさらう。店番のふりしてクロークに入り込んで、客のコートの中から金を取ったりするなんて行為を見てこの女に同情したくはない。今までのゾーイカザンの映画とまったく違って感情流入ゼロだった。

訳があって下の息子が危篤状態になり入院したときの入院費用だって払っているのかい?日本と違って医療費は高いはずだから、無一文プラスアルファでできるはずがない。まあそんな訳でむちゃくちゃな脚本で、書いた人は金銭観念のないかなりの世間知らずだと思う


ここで映るロシア料理屋はロシアの民族衣装を着たバンドが入って、飲めや踊れやの雰囲気である。日本でこういうロシア料理屋はみたことがない。そもそもはこんな感じなんだろうか?ピアノを弾くビル・ナイのおさえた老巧な演技だけはまともだった。
コメント
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