映画「カラーパープル」を映画館で観てきました。
映画「カラーパープル」はアリスウォーカーの原作を1985年にスティーヴンスピルバーグが映画化した。それが2005年ミュージカルになり大人気。今回はミュージカル映画としてリバイバル公開される。今回もスピルバーグや前回音楽担当のクインシージョーンズがプロデューサーとなる。なぜかスピルバーグの前作を見落としていて、初めて知るストーリーである。音楽家のブリッツ・バザウーレが監督を受けもつ。
1909年アメリカジョージア州、母が死んだ後父親の子を2人も産んでその子を里子に出されたセリー(ファンテイジア・バリーノ)は妹ネティと仲良く暮らす。子どもが3人いるミスター(コールマン・ドミンゴ)に父はセリーを押し付ける。ミスターのDVはひどく、セリーは耐えざるをえない。その後実家を出たネティがセリーと同居したがミスターに言い寄られ関係拒否した後に追い出される。
ミスターの昔の愛人だった歌手のシュグ(タラジ・P・ヘンソン)が街に帰ってくる。ミスターは元の女を家に引き入れる。セリーは一緒にいる方がミスターのDVがおさまるので同居を受け入れる。息子は子持ちでしっかりしたソフィア(ダニエル・ブルックス)とくっつき、すぐ近くに小屋を建てる。落ち着いたように見えるが、何かと男女間のもつれがつきものであった。
黒人女性陣の歌声に高揚感を感じるミュージカルだ。
いきなり教会で信者たちが踊りまくるシーンが出てくる。これって映画「ブルースブラザーズ」の教会シーンを連想する。神父のジェームス・ブラウンがソウルフルに歌って、色鮮やかな服を着た黒人たちが踊りまくりジョンべルーシがバク転するシーンだ。同じようにウキウキした気分になる。初っ端から盛り上げる。
歌のシーンについては、ミュージカルでも主役を演じたというファンテイジア・バリーノにせよ、歌手シュグ役のタラジ・P・ヘンソンにせよ、義理の娘になるソフィア役のダニエル・ブルックスにせよパワフルですばらしい歌を聞かせてくれる。曲もオールドファッションというより現代的で、アップテンポもバラードもいい曲だ。
ただ、正直なところ、最初は黒人の登場人物に目が慣れず、出演者が同じように見えて人間関係がよくわからなかった。主人公セリーが出産して、父親が里子に出すというシーンだけど誰の子なのかわからない。父親役の男性も最初単なる雇い主かと思ったら、どうやら父親だ。しばらくして、近親相姦でできた子だとわかってエグいなあと思う。しかも、嫁いだ先の主人のDVがひどい。黒人メインの映画だと白人の暴力がクローズアップされることが多いけど、ここでは黒人社会での女性蔑視がテーマとなる。
黒人が数多く住むエリアでの飲食店などでの黒人だけのシーンがほとんどだ。途中まで、白人系の登場人物が出演せず、珍しく黒人だけの映画かと思っていた。途中で少しだけ白人が出て来る。そこで、人種差別的場面があっても他の映画と比較すると少ない。同じ黒人同士でも、女性が奴隷のように扱われる女性蔑視が酷い話が中心だ。最後に向けてようやく変わる。オリジナル版で白人がずいぶんと黒人を悪く描いたと批判されたそうだ。わかる気もする。
でも基本的にはのれるミュージカルだった。普通はこれだけ暗い話だと,一気に気持ちが沈んでしまう。ただ女性ボーカルのパワフルな歌声はひたすら明るい。希望に満ちてくるはずだ。
映画「カラーパープル」はアリスウォーカーの原作を1985年にスティーヴンスピルバーグが映画化した。それが2005年ミュージカルになり大人気。今回はミュージカル映画としてリバイバル公開される。今回もスピルバーグや前回音楽担当のクインシージョーンズがプロデューサーとなる。なぜかスピルバーグの前作を見落としていて、初めて知るストーリーである。音楽家のブリッツ・バザウーレが監督を受けもつ。
1909年アメリカジョージア州、母が死んだ後父親の子を2人も産んでその子を里子に出されたセリー(ファンテイジア・バリーノ)は妹ネティと仲良く暮らす。子どもが3人いるミスター(コールマン・ドミンゴ)に父はセリーを押し付ける。ミスターのDVはひどく、セリーは耐えざるをえない。その後実家を出たネティがセリーと同居したがミスターに言い寄られ関係拒否した後に追い出される。
ミスターの昔の愛人だった歌手のシュグ(タラジ・P・ヘンソン)が街に帰ってくる。ミスターは元の女を家に引き入れる。セリーは一緒にいる方がミスターのDVがおさまるので同居を受け入れる。息子は子持ちでしっかりしたソフィア(ダニエル・ブルックス)とくっつき、すぐ近くに小屋を建てる。落ち着いたように見えるが、何かと男女間のもつれがつきものであった。
黒人女性陣の歌声に高揚感を感じるミュージカルだ。
いきなり教会で信者たちが踊りまくるシーンが出てくる。これって映画「ブルースブラザーズ」の教会シーンを連想する。神父のジェームス・ブラウンがソウルフルに歌って、色鮮やかな服を着た黒人たちが踊りまくりジョンべルーシがバク転するシーンだ。同じようにウキウキした気分になる。初っ端から盛り上げる。
歌のシーンについては、ミュージカルでも主役を演じたというファンテイジア・バリーノにせよ、歌手シュグ役のタラジ・P・ヘンソンにせよ、義理の娘になるソフィア役のダニエル・ブルックスにせよパワフルですばらしい歌を聞かせてくれる。曲もオールドファッションというより現代的で、アップテンポもバラードもいい曲だ。
ただ、正直なところ、最初は黒人の登場人物に目が慣れず、出演者が同じように見えて人間関係がよくわからなかった。主人公セリーが出産して、父親が里子に出すというシーンだけど誰の子なのかわからない。父親役の男性も最初単なる雇い主かと思ったら、どうやら父親だ。しばらくして、近親相姦でできた子だとわかってエグいなあと思う。しかも、嫁いだ先の主人のDVがひどい。黒人メインの映画だと白人の暴力がクローズアップされることが多いけど、ここでは黒人社会での女性蔑視がテーマとなる。
黒人が数多く住むエリアでの飲食店などでの黒人だけのシーンがほとんどだ。途中まで、白人系の登場人物が出演せず、珍しく黒人だけの映画かと思っていた。途中で少しだけ白人が出て来る。そこで、人種差別的場面があっても他の映画と比較すると少ない。同じ黒人同士でも、女性が奴隷のように扱われる女性蔑視が酷い話が中心だ。最後に向けてようやく変わる。オリジナル版で白人がずいぶんと黒人を悪く描いたと批判されたそうだ。わかる気もする。
でも基本的にはのれるミュージカルだった。普通はこれだけ暗い話だと,一気に気持ちが沈んでしまう。ただ女性ボーカルのパワフルな歌声はひたすら明るい。希望に満ちてくるはずだ。