映画とライフデザイン

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映画「ハスラーズ」コンスタンス・ウー&ジェニファー・ロペス

2020-08-05 18:59:44 | 映画(洋画:2019年以降主演女性)
映画「ハスラーズ」は2020年公開のアメリカ映画


ジェニファーロペスがストリッパーを演じるということで前評判高い映画だったが、これもコロナでDVDスルー。ストリップクラブで男たちの金をくすねていたストリッパーたちが、徒党を組んでウォール街の金融マンから怪しい手口でカネを強引に奪うという話である。強烈な酔いを助長する薬を入れメロメロにさせて多額の勘定をクレジットカードで決済させるそのやり口は、新宿のボッタクリ飲み屋の悪い手口とたいしてかわりはしない。映画がぼったくり行為を是認しているわけではないが、あまりお行儀の良い映画とは言えないなあ。

クレジットもトップだし、実質的主演はコンスタンスウーである。もう40代後半になるジェニファーロペスはきわどいポールダンスでそそる。エロい雰囲気はまだまだいける。ただ、ジェニファーロペスのバストトップが拝めると期待している男子諸氏は肩透かしを食らうと覚悟しておいた方がいい。

幼少の頃に母に捨てられ、祖母に育てられたデスティニー(コンスタンス・ウー)は、祖母を養うため、ストリップクラブで働き始める。そこでトップダンサーとして活躍するラモーナ(ジェニファー・ロペス)と出会い、協力し合うことで大金を稼ぐようになり、姉妹のように親しい関係になってゆく。ダンサー仲間のダイヤモンド(カーディー・B)からもストリップでの振る舞いをレクチャーされ、デスティニーは祖母とともに安定した生活ができるようになる。


しかし2008年、リーマン・ショックによる影響で世界経済は冷え込み、ストリップクラブで働くダンサーたちにも不況の打撃が押し寄せる。シングルマザーとしての生活費や、収監中の恋人の弁護士費用など、それぞれの差し迫った事情で“お金が必要”というストリッパーたちに、ラモーナは「真面目に働いても生活が苦しいのに、経済危機を引き起こした張本人であるウォール街の金融マンたちは、なぜ相変わらず豊かな暮らしをしているのか」と言い、ウォール街の裕福な男たちから金を騙し取る計画を企てる。(作品情報)

⒈育ちの悪い主人公
60年以上前の映画「私は死にたくない」を取り上げたが、デスティニーも親からの愛に恵まれず、学校もまともに行っていない。あまりいい育ち方をしていないというのは両方に共通。周囲のストリッパーたちもみんな同じレベルだ。

デスティニーは育ててくれた祖母を養うためにも一発稼ごうと、ストリップクラブで働くがチップの身入りはもう一歩。挙げ句の果てはクラブのマネジャーに分け前を取られて手取りが少ない。そんな時、クラブの花形ダンサーであるジェニファーロペス演じるラモーナがチップまみれになって踊っている姿に憧れてしまう。


ラモーナも年下のデスティニーをかわいがり一緒にコンビを組むようになる。それからは運は上向き、リーマンショック前は荒稼ぎできるようになるのだ。

主演のコンスタンス・ウーは台湾系アメリカ人。日本人にも韓国人にも見える。会社の同僚にいてもおかしくない感じだ。ここではアップしなかったが「クレイジーリッチ」にも出ているよね。プロフィルをネットで追うと、親は大学教授で血筋はいいけど、浪費家で一度は自己破産寸前だったとか、この役はうまく演じられるかもしれない。


⒉ストリップクラブのたかりの構造
舞台にはいくつものポールがあってそこで大勢のストリッパーたちが踊っている。かぶりつきでチップをもらうこともあるが、個室でのプライベートダンスでしっかりチップを稼ぐ。ウォール街の金融マンはいいカモが多い。彼らにも重役クラスからケチな下っ端までランクがあり、相手に合わせて作戦を練る。


当初はそれで良かったが、2人だけでは手が回らなくなり同僚ダンサーを仲間に加える。まずはバーで飲んでいる金融マンに目をつけ、4人でバカ騒ぎで飲む。客が酔っているすきに薬をドリンクに入れる。あっという間にメロメロだ。一緒にクラブに入って行くときには足は千鳥足で立てないくらいになっている。個室のVIPルームでぐっすり眠っているところを財布からクレジットカードを取り出してチェック、暗証番号は寝言のように言わせる。悪い奴らだ。

その稼ぎも店の売り上げになるから、店もこの悪さを黙認でグルになって顧客の金をふんだくる。
とはいうもののいつまでも続かない。店は手入れを受け、仲間のダンサーは取調べで収監だ。それでも客宅やホテルで続けるけど、空中分解してしまう運命にある。


意外にも、女の子にクレームの電話が入っても、「あのとき楽しんでいたじゃない」と言われるとそれで済んでしまうことも多いと映画のセリフがある。こういう時、男は奥さんの手前もあるのか大きな問題にはしないそうだ。暴力バー的ぼったくりの摘発以外は日本でもしないかも?日米共通か?

最近コロナ騒ぎでいわゆる接待を伴うお店もすっからかん。「今日もボウズかも?」というので、7月入ってすぐ、気の毒で飲みにいってあげた。他の客はいない。新規ボトルは入れられるはワインは1本開けられるはで気がつくといつもの倍以上の請求を受けてしまう。まあ、しょうがないかと思うけど、実際このウォール街の金融マンたちはしこたま取られたんだろうなあ。

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