映画とライフデザイン

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映画「アンテベラム」ジャネール・モネイ

2021-11-09 21:47:42 | 映画(洋画:2019年以降主演女性)
映画「アンテベラム」を映画館で観てきました。


「アンテベラム」は映画評を見て行きたくなった映画である。どんでん返しがあって、あらすじすら知らないで行った方がいいネタバレ厳禁映画と言われると好奇心がわく。南北戦争時代の奴隷による強制労働と黒人人種差別が映画の根底に流れるようだ。そんな基礎知識だけで、映像を追う。

映画としては、「ショーシャンクの空」を監督したフランクダラボンによるスティーブンキング原作の映画「ミスト」を連想させる秩序を失う世界に持ち込まれた。スリラー的要素も持つけれど、スプラッター系、ホラー系ではないので苦手な人はご安心を

最初にアメリカ南部の綿花畑が出てきて、南北戦争の南軍の白人兵が見張る状況で、無理やり働かせていて脱走しようとする黒人が迫害されるシーンが次々出てくる。その1人に監視の白人兵から個室でお仕置きを受けている黒人の若い女性がいる。名を名乗れと言われても黙っている。すると、リンチじみた仕打ちで痛ぶられ、やむなくエデン(ジャネール・モネイ)と名乗る。暴力や虐待を耐え忍び、エデンは奴隷仲間とともに密かに何かを企てる。


一方でリベラル派として知られるベストセラー作家のヴェロニカ(モネイの二役)を映し出す。夫、幼い娘と3人で、ゴージャスな住まいで暮らしている黒人セレブである。エリザベスと名乗る謎めいた白人女性からのオンライン取材をこなした後、講演会のために単身ニューオーリンズを訪れる。自己啓発的セミナーの講演で喝采を受けた後に、女友達とリッチなディナーを過ごすヴェロニカに注目する者がいるのであるが。。。


あくまで、1860年代と思しき、黒人が奴隷として残酷な仕打ちを受けている酷いシーンが最初続く。黒人人種差別の映画なんだろうなあと思う。黒人同士で南軍兵の悪口をこそこそ言っていると、強烈な虐待を受ける仲間がいる。このタコ部屋のような処からは到底逃れられないような印象を受ける。

そう思ったら、奴隷の女エデンが目を覚ますと突如現代の黒人セレブの生活になっている。大学や院の卒業証書もあって、言うことも偉そうなゴージャスな雰囲気で固めた女になる。


この対比した2つの映像がどう繋がるんだろうと思う。奴隷のエデンがセレブのヴェロニカの祖先なのか?その呪いの映画なのか?と推測する。そして、映画の場面は現代と1860年代を交差する。ありがちな場面移動だ。どう映画が進むかと思ったときに、遊びの帰りのデリバリータクシーでヴェロニカが罠にはまる。ブライアン・デ・パルマの映画の世界へ急に飛び込む。どうなのかと思ったときに、気を失ったヴェロニカの前に監視役の南軍兵が映る。ところが、次の瞬間、「なにそれ?」というシーンとなる。


まったく予測がつかないと思っていた映画に、1つの仮定を脳裏で推測する。いつも当たらない自分の推理だけど、不思議と予測どおりに進む。結果はほぼ近かった。予測があってしまうというのもある意味残念かもしれない。期待しすぎはしない方がいいかもしれない。



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