映画とライフデザイン

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映画「コンペティション」 ペネロペクルス&アントニオバンデラス

2023-03-18 16:01:39 | 映画(欧州映画含むアフリカ除くフランス )
映画「コンペティション」を映画館で観てきました。


映画「コンペティション」はスペインアルゼンチンの合作映画。ペネロペ・クルスとアントニオ・バンデラスの2大スターの共演に「笑う故郷」の名優オスカル・マルティネスが加わる。監督は「笑う故郷」ガストン・ドゥプラット&マリアノ・コーンだ。予告編を観て、ペドロアルモドバル監督作品のような色合い鮮やかで斬新な映像に目を奪われる。「パラレルマザーズ」では50近くなってもペネロペクルスの美貌が衰えていないことに驚く。ここでもペネロペクルスに期待する。

ある大富豪が自分の名声を残すために映画製作を思いつき、ベストセラーの版権を買い、異色の女流監督ローラ(ペネロペクルス)を起用する。ローラは世界的スターのフェリックス(アントニオバンデラス)と舞台俳優イバン(オスカル・マルティネス)に諍いの絶えない兄弟を演じさせるべくリハーサルをはじめる。そこでは3人の個性が衝突して強い葛藤が生まれるという話である。


思った以上に退屈な映画であった。
予告編で観た鮮やかな映像はこうやって映画を見終わると、いいとこ取りしたなあという印象を持つ。室内劇の要素が思いのほか強い。でも、建築デザインとして見どころのある建物で、大空間の中での撮影なので閉塞感は少ない。そんな中で、異色の女流監督というだけにやることが奇想天外で、リハーサル風景にはなかなかついていけない。残りの男性2人のパフォーマンスも普通じゃない。


そういう単調な流れだったのが、終末に向かう場面で転換期を迎える。ここでグッとおもしろくなっていく。どうストーリーをもっていくのか一瞬の緊張感を生みつつ、ペネロペクルスのアップで終了する。ある事件が起きたときのペネロペクルスの目が印象的であった。


この映画でおもしろいセリフがあった。「人は自分が理解できるものを好み、理解できないものを嫌う。」でも「理解できないことの中に大事なことがある。」後半戦で監督のこのセリフを聞いたとき、なるほどと思った。でも、この映画は自分にとって理解しづらい部類だと思った。最近観て調子が狂った「エヴリシング エヴリウェア アット ワンス」も理解できなかったけど、自分を超越した何かがあったのかな?そんなことを考えていた。

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