後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

zebra1192さんへ、

2008年01月04日 | うんちく・小ネタ

下記のような年賀のご挨拶を頂きまして有難う御座いました。何時もご鞭撻を頂き感謝にたえません。ブログをしてみて、その社会的インパクトを考えはじめています。

ブログをしている人々は暇な人です。現役の人々はする時間が有りません。だからブログ人は社会的にはマイナーな人々で社会を変革するような力はありません。というご意見の人も多いようです。でもそれは現代のインターネット社会を理解していないのではないでしょうか?

今年から、ブログの社会的な意義について少し硬い議論も掲載する予定です。

ご批判を頂きたいと思っています。今年も宜しくお願いします。藤山杜人より

コメント

藤山 杜人様
 ブログにて、改めて新年のご挨拶を申し上げます。
”明けまして、おめでとう御座います” 昨年貴殿のブログ写真、大いに楽しませて頂きました。と同時に下らぬコメント申し訳ありませんでした。本年も楽しみにしております故、宜しくご紹介下さい。
                                zebra1192


ブログとベンチャー企業の隆盛(1)

2008年01月04日 | 社会・経済

@大学発1000社創出運動の無理

1990年ころのバブル経済の崩壊によって日本は長い不況に苦しんだ。政府や経済産業省などの省庁では何故不況が長期になるかを研究した。そのなかで経済産業省はアメリカの経済社会構造を調査しベンチャー企業が経済活性化の鍵になるという考えを出した。特に日本の大学、官庁、民間の協力によるベンチャー企業の創出が重要と判断し、それを促進するいろいろな政策を実行して来た。所謂「産学官連携推進運動」の諸政策である。とくに平沼氏が経済産業大臣のとき全国の大学からベンチャー企業を1000社創出させる社会運動を起こし、関連諸政策を進めてきた。

社会運動としては非常に意義深い方針であったが大学発1000社運動は失敗に帰したと思う。本来大学で教育や研究をしている人々は大学という特殊な組織の中でのみ生きている。アメリカの大学の人々のように気軽に大学を辞めてベンチャー企業を起こす人などは非常に少ない。皆無と言っても過言ではない。

@ブログの隆盛がベンチャー起業を促進する

全国でブログをしている人々は1000万人という。ブログを続行するにはその内容、編集方針、タイトルの付け方、記事の順序、写真集のテーマの企画などを自分で考え、取材し、取材結果を加工、編集して発表しなければならない。この作業は雑誌の編集発行と類似の作業である。一言でいえば「情報収集、処理、発表、新企画の繰り返し作業」である。

この作業はベンチャ-起業を実行する場合に必要な基本的訓練になっている。ビジネスプランの企画、関連マーケットの調査、ターゲット顧客の絞り込み、新商品の製造技術の開発、商品の販売ルートの確立、などなどのステップをベンチャー起業家は一人で解決しなければならない。

自分でブログをして見ると「そうだ!これがベンチャー隆盛の鍵だ!」という感慨に捉われる。ブログは個人の企画力を自然につけて行く。個人の独創性が重要になる。独創的な内容でないと誰もアクセスしてくれない。

以前、ブログは日本の社会を組織優先社会から個人優先社会へ変革して行くという論旨の意見を掲載したが、しばらくこのテーマで続いて記事を連載して見ようと思う。コメントを頂ければ幸いである。(続く)