後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

中古ヨットの見分けかたの写真集(2)

2008年01月25日 | 写真

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フォトアルバムの中の「中古ヨットの見分けかたの写真集」のアクセス数が2083件にもなりました。そこで自分の恥ずかしい失敗を説明しながら中古ヨット購入後のトラブルをご紹介したいと思います。中古ヨットの見分けかたのご参考になれば幸いです。

この3枚の写真は順に(1)マストに取り付けたレージイ・ジャックの写真、(2)キャビン入り口の右にスピードメーター、左にコンパスの写真、(3)三番目はプレイデッキを上から見た写真です。中古艇を購入するときはレージイ・ジャックがついていなく、購入後5万円ほど支払って取り付けました。スピードメーターは接触不良で文字が出ませんでしたが自分で接触を良くしました。コンパスの電灯も切れていたので自分で取り付けました。プレイデッキは楽しいのですが、この写真のプレイデッキ上部と後甲板の繋ぎ目が老化し雨水が漏っていました。これも自分で修理しました。

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キャビン内部から後方のコックピトの床下を見ると左右に大人一人ずつが眠れる

簡易ベットのスペースが有ります。その奥はコックピットの後ろにある後甲板の下になっています。潜り込んで後甲板の下を見るとその後ろ半分の真ん中に舵の心棒が入っているFRPの筒が立っています。その様子を写したのが、(1)左端の写真です。白い粘着テープで透明なプラスチック箱を止めて、コックピット下部とビニュール管の接合部からの雨漏りを発見しました。連結部を金具で締め付けて雨漏りを止めました。(2)二番目の写真は後甲板の前半分の下側です。コックピット下部からの排水管の連結部から雨漏りしていました。手前の太い蛇腹管はエンジンルームの排水ポンプの排水チューブです。(3)三番目の写真の黒く太いゴム管はエンジンの排気と冷却水の混合物を喫水線の下に排出する管です。この部分からの漏水は有りませんでした。またコックピットからの水平の排水管の船底との連結部からの漏水も有りませんでした。(4)四番目の写真は後甲板の最後部を下から見上げた写真です。電線はスターンランプの電線です。甲板とプレイデッキの水平な繋ぎ目から雨水が漏水していました。

以上の漏水トラブルから言えることは、船底の貫通穴と船内管との連結部分は流石に手堅く、気密工事が完璧で漏水は無い。しかし、喫水線より上は漏水対策は甘く、中古艇の漏水の主な原因になっていることが分かりました。中古艇のご購入の時にご参考になればと思いご報告いたします。

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(1)始めの写真は右舷コックピット下の簡易ベットの下の軽油タンクです。湯量メーターは正常かチェックしましょう。(2)2番目の写真は中古艇購入後、アメリカ製の新品のマリーン・バッテリーを16000円で設置した様子を示しました。しかしすぐバッテーリーが上がってしまったので(3)三番目の写真のようにもう一つの新品のマリーン・バッテーリーと車用のバッテリーを購入してトイレの向かいの木製の棚の中段に設置し、秋葉原で買って来た太いリードワイヤーでスターンのバッテリーへ並列に繋ぎました。でもバッテーリーはすぐ上がります。車をヨットの前にとめエンジンを前開し発電し、太いリードワイヤーで連結し、船のエンジンを始動していました。これで2年間くらい使っていましたが、昔、真空管ラジオを作っていたころテスターを使っていたことを思い出しました。早速購入しあちこちの電圧を測定し、発電機が機能していないことに気がつきました。リードワイヤーを止めるナット・ボルトが外れていました。何年もそうだったらしく前のオーナーもバッテリーを良く交換していたそうです。しかし、もう一つ根本的な原因を発見しました。長年の使用でエンジンのバルブ類が磨耗して吸気圧縮の圧力が上がらない。したがって始動しないことです。これは近くのマリーナで懇意にしていた S さんから教わりました。

S さんに紹介して貰った漁船のエンジン修理の専門家に依頼して修理しました。中古ヨットのジーゼルエンジンのトラブルの原因の例をご参考までにご報告いたします。(続く)