太い幹が立ち並ぶ雑木林の中に別荘が見えます。雪になりそうな冷たい雨にけぶっています。山林の木々を少しだけ切り、別荘を建てたのです。作った人の樹木へ対する慈しみの気持ちが伝わってきます。
昨日午後に初めてお会いした甲斐駒さんの別荘です。趣味人倶楽部というネットで知り合った方です。ネットで知り合った方に実際にお会いするのは初めてです。
山林の中の一番高い所に建ててあるので、どの窓からも雑木林が見下ろせます。
離れの窓枠はアメリカから輸入した木造です。壁には海外旅行のときの写真が飾ってあります。以前乗っていたアメリカ製の白い大型スポーツカーの写真もあります。
お仕事は国鉄でした。首都圏のいろいろな駅の駅長さんをされました。引退後ある会社をつくり大成功されたそうです。
JRになる前の国鉄時代の、「駅長さんの面白い体験談」をいろいろお聞きしました。戦中、戦後のお話も興味津津でした。気がついたら外がほの暗くなりかけています。帰るとき随分下のほうに停めていた私の車まで、傘をさして送ってきてくださいました。
周辺の10軒くらいの別荘の持ち主のことや建物の特徴をさりげなく説明してくれました。ユンボという土木機械が運転出来るので、近所の別荘の周囲の整理や道づくりをボランティアとしてされている様子です。(終わり)
撮影場所:山梨県北杜市白州、横手、甲斐駒山麓にて、撮影日時:12月5日午後1時から3時の間。