世にいう「グルメ情報」は、かなり高級な料理屋やレストランに行ってこれを食べたら美味でした、というものが一般です。清貧や素朴な生活を心がけている人々が眉をひそめるような情報です。でも、ちっと待って下さい。グルメにも色々あります。清貧を心がけている人々でも興味ありそうなお話を致します。
まず誤解を避けるために幾つかの言葉の定義を致します。グルメとは外食の場合に食べる料理と定義します。それを3つの種類に分けます。
A級グルメは一食3001円以上の料理とします。
B級グルメは一食1000円以下とします。
C級グルメは一食500円以下で、木枯らしの吹く屋台で食べる一品とします。
そうするとAとBの間にはAB級グルメとBとCの間にはBC級グルメが存在しています。
料理は高ければ美味とは限りません。作る人の誠意がこもっていれば美味と断言するわけにも行きません。
安い料理でも作ってる人の才能と努力と誠意の3拍子が揃っていれば美味しくなります。清貧を心がけている人が1日中忙しくて食事を忘れ、通勤の帰りに屋台により熱いラーメンを食べる。その美味さに思わず涙がこぼれる。そんなことはありそうです。
小生は清貧という言葉が好きです。お金の余裕も有りません。ですからA級グルメにはあまりご縁が有りません。老齢で夜歩きも出来なくなったのでC級グルメも縁遠くなりました。そこでもっぱらB級グルメばかりです。下の写真はJR武蔵小金井駅北口から小金井街道を北へ100mほど歩いた右側にある越前屋の入り口と「カレー南蛮」の写真です。650円です。
50年以上営業している庶民的な蕎麦屋ですが、安い上に誠意のこもった仕事で何を食べても美味しいのです。鴨南蛮は800円です。他に天丼、カツ丼、親子丼、アジフライ定食、などなど何でも800円、900円が限度です。自信をもってご紹介できる店です。(越前屋の電話:042-381-3538)
この店は白い料理人服を着た夫婦と料理運びをする娘の3人でしています。
蕎麦屋で主人が作務衣を着て、電動石臼が店先で廻っていたら要注意と言います。日本料理屋でBGMに琴の調べが流れ、和服を着た仲居さんがいたら要注意と言います。どうして要注意なのは分かりませんが、電動石臼や和服の費用が料理の値段に加算されるからでしょうか? しかし要注意の店でも安くて美味しい店も有るでしょうからこのような言い方は公平では有りません。
A級グルメ情報やC級グルメ情報は読んで楽しめます。ですからそれも大歓迎です。皆様はグルメ情報をどのようにお考えになっていっらっしゃるでしょうか?
(終わり)